いい考え方

中学3年生の「顔晴ります」メール

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

中学3年生の「顔晴ります」メール

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

見ず知らずの中学3年生の子から、感動的な心温まるメールをいただきました。

日本の中学生も、捨てたもんじゃないと思いました。

明るい未来のために、ご紹介します。

本人の了解を得て、ちょっと文章を読みやすく修正しましたが、ほぼ原文そのままです。

文の構成が上手くできていなく、読みにくいと想いますが、どうか読んでください。

今日は、中学校で国際交流のつどいというものがありました。

そして、アフリカなどの世界の貧しい国のお話をしてもらいました。

まりあさんと辻さんという人がきたのですが、まりあさんが、貧しい国にいったとき、お昼ごはんとして、パンをもらったそうです。

ですが、その国に降り立ったとき、そこにいた子供がそのパンをずっと見つめていたそうです。

そして、まりあさんが、子供を呼び、パンをあげると、とても喜んだそうです。

ですが、そのパンを1番に自分が食べるのではなく他の仲間(子供達)、1人ずつにパンをあげていったそうです。

そして、1番最後に自分が、パンといっても、そんなに大きなものではなかったそうですが、その1口という少ない量でも 子供達は、とても喜んだそうです。

そしてもう1つ、日本のように、こうやって勉強をつづけられるところは、世界に13%しかないそうです、その13%の中に、日本は、入っているのです。

勉強したくてもできない、ものがなくて食べることもできない。

世界には、いろいろな理由で命を落としていく子供がおおいそうです。

その中で、飢餓というのは、日本では考えられないというか、普通に食べられている私には、考えられないことです。

日本という島国は、物資的には、豊かな国といえます。

ですが、世界にはいろんな国があり、今、こうしている時も、苦しんでいる人たちがいるのです。

最初に話したように、自分がいくらお腹がすいていても、仲間を優先的に考えられる、こういう子供は、心がとても豊かだなと想います。

私たちには何ができるか、そうやって考えることから、世界の仲間たちと手を取り合ったことにならないでしょうか?

まず、自分に何ができるか、

私は、小学生のころ、クラス活動としてユニセフに協力をし、お金を集め送ったこと、本などを送ったことがあります。

そして、今、中3なのですが、私にはできることがないか、考えています。

1人ではできなくても、数人あつまればできること、みんなが手を取り合えばできること、あるはずですよね?

私は、物資が豊かな日本にうまれてきましたが、物資の貧しいとこの人たちよりも、私達、日本人の心のほうが貧しいように感じます。

私は、どんなにつらくてもこの子供達のことを想い出し頑張ろうとおもいます。

じゃなくて、顔晴ります!!!

心の豊かさ、これが1番大切ですよね、?

中井さんのお話も毎回楽しみにしています、これからも頑張ってください。

ながなが、すいません。よんでいただきありがとうございました。

このメールを読んで、2つのことを思い出しました。

1つは拙著、『マザー・テレサ 愛の花束』でもご紹介したインドのヒンズー教徒で8人の子どもをもつ貧しい母親のこと。

彼女は、マザー・テレサからもらった米を炊いて、2つに分け、その1つを近隣のイスラム教徒の家族に分け与えたのです。

「あの人たちもお腹を空かせているんです」と言って・・・

もう1つは、12歳のカナダの少女が。1992年、ブラジルのリオであった
環境サミットで語った「伝説のスピーチ」です。

一部をご紹介します。

私の国でのむだ使いはたいへんなものです。

買っては捨て、また買っては捨てています。

それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分かちあおうとはしません。

物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しでも手ばなすのがこわいんです。

(中略)

2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショックを受けました。ひとりの子どもが私たちにこう言いました。

「ぼくが金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子すべてに、
食べ物と、着る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」

家もなにもないひとりの子どもが、分かちあうことを考えているというのに、すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょう。

★全スピーチ(6分)は、動画サイト「You Tube」でご覧いただけます。

(是非ご覧ください。感動します。)

子どもであっても、大人であっても、私たちには、きっと何かできることがあります。

それは、小さなことかもしれません。

でも、それは掛け替えのない大切なことになりうるのです。

私たちも、この子どもたちのように、まず、自分にできることは何か、考えてみるとよいと思います。

大きなことでなくてもいいのです。

ほんの小さなこと。

であれば、何かできるはずなのです。

そして、それを今日、実行してみましょう。

「まず、自分に何ができるか」と考えよう。

きっとあなたにも素晴しいことができます。(^.^)

・・・・・・・・・・・・・・・・

中学3年生のメールをくれた子、ありがとう!

あなたのメールが、私を感動させ、今日のブログを書かせました。

「私は、どんなにつらくてもこの子供達のことを想い出し頑張ろうとおもいます。

じゃなくて、顔晴ります!!!」

日本の未来も、明るいぞ!と思える言葉です。ありがとう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参考:

★12歳の少女が環境サミットで語った「伝説のスピーチ」

動画サイト「You Tube」でご覧いただけます。
http://jp.youtube.com/watch?v=XjlUyVnDGIA
(英語の勉強にもなりますよ。字幕つき)

1992年、ブラジルのリオで開かれた国連の地球環境サミットで
カナダ人の12歳の少女が、世界各国のリーダーたちを前にわずか6分間のスピーチをしました。

その言葉は、人々の強い感動を呼び、世界中をかけめぐり、いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるようになっています。

★このスピーチが素晴らしい絵本になっています。

あなたが世界を変える日
12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ』
(セヴァン カリス=スズキ著 学陽書房)