拙著『感謝の習慣が、いい人生をつくる』にも掲載させていただいた、会社経営者で工学博士の五日市剛さんのお話、とても面白いし、役に立つと思います。
本ではスペースの都合でカットした部分を加え、もう少し詳しくご紹介します。
運命の転機となったイスラエル旅行
五日市剛さんは、国立宮城高専を卒業後、豊橋技術科学大学に編入学。
その後、米国マサチューセッツ工科大学に留学。工学博士。
某大手企業で新規事業および研究開発に従事し、その後自ら会社を興し、現在、数社の顧問も兼任しておられます。
五日市剛さんは、現在、
「どうしてオレってこんなに運がいいんだろう!」
と毎日十回以上叫んでしまうくらい、ツキのある日常を送っておられるそうですが、若いときはまったくそうではなかったとのこと。
転機となったのは、26歳のときのイスラエル旅行での出会いです。
このイスラエル旅行は、大学院での勉強にも行き詰まり、人間関係にもひどく悩み、現実から逃避したい気持ちがあっての一人旅でした。
ある寒い日の夕方、宿を探しましたが、どこのホテルも休業中。
夜が深まり、寒さも一段と厳しくなってきました。
その日は数十年に一度の大寒波がイスラエルを襲った、とんでもなく寒い日。
もし野宿したら死んでしまいます。
「オレってなんてついてないんだろう」
と、肩を落とし、トボトボと通りを歩いていると、一人のユダヤ人のおばあさんが話しかけてきました。
「どうしたんですか?顔色が悪いですよ」
そのおばあさんはニコニコしていて、まるで魔女のような風貌。
結局、そのおばあさんの家へ泊めてもらうことになりました。
おばあさんの家では、まず、おいしい夕食をごちそうになりました。
その後、おばあさんはロウソクを灯して、いろんな興味深い話をしてくれました。
その中で、
「運命というのはね、本当にあるのよ。それに、ツキというのは、実は簡単に手に入るものなのよ」
と、運が良くなる方法を教えてくれたのです。
イスラエルのおばあさんの教え
それは、要約すると次の5つでした。
1.嫌なことがあったら、すぐに「ありがとう」と言うのよ。
すぐに言うと、いいことが起こるから。
2.逆に嬉しいこと、楽しいことがあったら、「感謝します」と言うのよ。
そう言うと、またそう言いたくなるような出来事が起こるから。
3.こうあってほしいという願いがあったら、「◯◯になりました。感謝します」と心をこめて言い続けるの。たぶん、そうなるから。
4.マイナスの言葉はできるだけ言わない。汚い言葉、人を傷つける言葉は論外だから。
5.すべてのトラブルの元凶は「怒ること」。だから、絶対に怒らないことよ。
どんどん運が良くなる
それ以来、五日市剛さんは、日本に帰ってから、おばあさんから言われたことをひたすら日々実践しました。
すると、悩んでいた人間関係もなぜか良くなり、しかも良縁に恵まれて、めでたく結婚できました。
仕事もどんどんうまくいくようになったそうです。
そして「オレってどうしてこんなに運がいいのだろう」と現在に至っています。
この話を友人にすると、この話がどんどん広がっていき、五日市剛さんの講演筆録『ツキを呼ぶ魔法の言葉』(とやの健康ヴィレッジ)が発行されました。
その本は、口コミで広がりミリオンセラーとなりました。
その関連図書を含めると、累計で数百万部だそうです。
なるほど、なるほど・・・イスラエルのおばあさんは、本当にいいことを教えてくれたものです。
教えてもらっても、実行しない人は多いと思いますが、それを素直に毎日実行している五日市剛さんが偉いからこうなったのでしょう。
その素直さと実行力が、五日市剛さんの幸運の要素でもあるかと思います。
素直に感謝する人は、幸せになるし、成功していきます。
これは、古今東西の成功者が語っていることです。
聖書にも書いてあるのですが、神様は感謝することを私たちの望まれますし、感謝する人に豊かな恵みをお与えになります。
では、最後にイスラエルのおばあさんの教えを、短くまとめておきましょう。
1.嫌なことがあったら「ありがとう」と言う。
2.良いことがあったら「感謝します」と言う。
3.願いがあればすで実現したとして感謝する。
4.マイナス言葉(汚い言葉、人を傷つける言葉)を言わない。
5.怒らない。
あとは、素直さに繰り返し繰り返し実行するだけね。
これで、あなたもいっそう幸運に恵まれます。
これはもう、絶対です。
一日に何度も「ありがとう」「感謝します」を言おう。
きっと良いことがありますから。 (^.^)
出典参考:五日市剛著『ツキを呼ぶ魔法の言葉』(とやの健康ヴィレッジ)
拙著『感謝の習慣が、いい人生をつくる』(PHP研究所)
イスラエルのおばあさんと五日市剛さんに心より感謝します。
作家 中井俊已 メルマガ「心の糧・きっとよくなる!いい言葉]より