いい言葉

人生を変え人生を支えてきた「永遠のいのち」の言葉

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「永遠のいのち」についての言葉

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『雇われ羊飼いの言いたい放題~眠れぬ説教&笑えるエッセイin宝塚教会』という本がいま手元にあります。

贈ってくださったのは、カトリック宝塚教会所属でこのメルマガの読者Hさんです。

著者は、酒井俊弘神父。(現在は司教)

わたしとは同学年で互いが大学生のときからの付き合いがあり、就職して同じ学校で教えていた元同僚でもあります。

彼は、2006年2月から毎月一回、カトリック宝塚教会へごミサをたてにいくようになったのですが、

そのミサの中での「眠れぬ説教」や教会の広報紙に書いた「笑えるエッセイ」を収録したものが本書です。

酒井神父さまの叙階20周年の記念として、Hさんらが編集して2008年8月末に出版されたそうです。

(「叙階」とは、カトリック司祭、つまり神父になること)

この本のあとがきに、彼がなぜ神父になろうと思ったかが書いてありました。

神父になるには、生涯、結婚をせず、家、財産ももたず、すべてを捧げて神様に仕え、人に奉仕する生活を送る決意をもっていなくてはなりません。

彼のそういう決心のきっかけは、何か?

それは、高校生のときに出会った、ひとつの言葉だったようです。

彼が高校1年生のときでした。

所属する教会の女子中学生が白血病のために、入院中で輸血が必要なことを先輩から知らされます。

顔も見たことない少女ですが、たまたま血液型が同じAB型だったため、その少女のために献血をしました。

しかし、その数ヵ月後、闘病のかいなく、彼女は14歳の誕生日を前に亡くなってしまいます。

そんな縁もあり、彼は葬儀ミサに出席します。

葬儀ミサの後、教会の出口で家族が参列者に記念のカードを配っていました。

手渡されたカードの表を見ると、少年イエスが小羊をやさしくあやしている絵。

その裏には、彼女の言葉が印刷されていました。

その一文を目にして、彼は心に衝撃をうけたそうです。

そこには、こう書かれてあったのです。

  私は神さまの

えいえんのいのちをもらい

それを むだにつかわない人に

なります。          近藤淑子

後に酒井神父は書いています。

「それまで私は、永遠のいのちについて、こんな捉え方をしたことがありませんでした。

彼女は、14歳の誕生を目前に地上でのいのちを終えるにあたって、すでに来世のいのちを見据え、しかもそれを無駄に使わないという決心をたてている。

私はどこに目線を置いて人生を送ろうとしているのだろうか・・・」

この世の苦しみや悲しみは、この世だけを見つめていれば、意味のない価値のないものに思えるかもしれません。

でも、近藤さんは、重い病の中にあっても、永遠に続くいのちに思いをはせていたのでしょう。

まだ14歳という若さの彼女が、自分の死を嘆き悲しまなかったはずはありません。

それでも、彼女は、永遠のいのちをいただけることに希望をもっていたのです。

そして、そのいのちを無駄にしない人になる。

自分のためだけでなく、人のためにもいのちを使おう。

そんな人に自分はなりたい、なるのだと考えていたのです。

近藤淑子さんの言葉を読んだ、その数ヵ月後、高校1年生だった彼は決心をします。

神様と教会のために自分の一生を捧げようと・・・。

以来、このカードをミサ後の感謝の祈りに使う本の中にはさんで大事にしてきました。

本にはこう書いてあります。

「あの時、(司祭になるために)背中を押してくれたのは、そして今も永遠の彼方に視線を据え続けさせてくれているのは、まぎれもなくご絵に書かれた彼女の言葉です」

一度も会ったことのない少女の言葉が人を導くこともあります。

支えることもあり、励ますこともあります。

酒井神父は書いています。

「近藤淑子さん、ありがとう。あなたは、その永遠のいのちを立派に使っていますよ。

弱くてさぼりがちな私の支えになり続けてくれています。
どうかこれからも天国から力一杯助けてください。

私もまた、永遠のいのちをもらえるように、
そして、それを無駄に使わない司祭になれますように」

私たちもまた、永遠のいのちをもらえるように、
そして、それを無駄に使わない人になれますように・・・

永遠のいのちについて考えてみよう。

この世での生き方が変わっていきます。 (^.^)

出典:酒井俊弘著『雇われ羊飼いの言いたい放題~眠れぬ説教&笑えるエッセイin宝塚教会』(教友社)

この本は、カトリックの知識がない方には、最初の数ページを読むだけで眠たくなる本かもしれません。

が、正統なカトリックの教えを教会の典礼暦にそって、クイズあり、歌あり、フラッシュカードあり、寸劇ありで、わかりやすく面白く綴られた、本当に眠れぬ説教集です。