いい言葉

「さようなら」の意味(『日本のこころの教育』より)

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「さようなら」の意味

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『日本のこころの教育』という本を読みました。

境野勝悟さんという方が、ある高校で全校生徒700人に語り、生徒が声ひとつ立てず聞き入ったという熱弁2時間の講演記録です。

話は、境野さんが神奈川県の栄光学園の教師だったときに、ドイツ人の校長先生から「さようなら」の由来は何かと聞かれて答えられなかったエピソードが始まります。

校長先生によると、英語の「グッド バイ」(Good by)は、もともと「ゴッド バイ」(God by)。

Godは「神様」で、 byは「そばに」という意味。

つまり、
「神様が、あなたのそばにいて、あなたをよく守ってくれますように」
という意味になるそうです。

しかし、「さようなら」については、三十年日本にいて、だれ一人として、この意味を教えてくれる人はいなかったとのこと。

そこで、国語教師の境野さんが調べて、報告するようにとの宿題が課せられます。

が、これがどんな辞書を引いても、大学の尊敬する恩師に尋ねても、わからないのですね・・・

結果、10数年かかってやっとわかるのですが・・・

2時間の講演の大事な部分を、どーんとはしょって、その答え(の一部)となることを先にお伝えすれば・・・

「さようなら」は、「さようならば、ご機嫌よう」を短縮したもの。

江戸時代までは「さらば、ご機嫌よろしう」「さようなら、ご機嫌よう」などと言っていたそうです。

ところが、明治以後になると男性が「さようなら」と言って女性が「ご機嫌よう」と掛け合うようになりました。

昭和になると、女性のほとんども「ご機嫌よう」とは言わないで、「さようなら」だけを言って別れるようになったということです。

私たちが何げなく使っている言葉にも、由来があり、深い意味があり、面白いものだなあと思いました。

(かなりはしょってお伝えしているので、詳しく知り人は、本を読んでください)

この本で、「お父さん」、「お母さん」の意味も知りました。

「お父さん」は、「お尊さん」から来たそうです。

つまり、「尊い人」だということです。

お父さんは、子どもたちのために一所懸命外へ出て働いて、毎日、生活の糧を運んでくれる。

そして家族を守ってくれる。

なんて「尊い人」だということから、来たというのです。

「お母さん」は、「お日身さん(おかみさん)」から来たそうです。

日は太陽のこと、つまり「お日身さん」は、太陽の身(からだ)

お母さんは、いつも明るくて、あたたかくて、わたしたちの生命を育てくれる存在。太陽のような人、という意味なのだそうです。

つまり、「お父さん」「お母さん」には、自分を生み育ててくれた親を尊び、感謝する日本人の心がこめられているのですね。

 

さようなら、ご機嫌よう。  (^.^)

「グッド バイ」
「神様が、あなたのそばにいて、あなたをよく守ってくれますように」

【出典】境野勝悟著『日本のこころの教育』(致知出版社)

ちなみに、この講演の中に出てくる「小林多喜二とお母さん」のお話は、すごく感動的です!