いい習慣

運がいい人は 逆境のときも基本を忘れない

運がいい人は逆境のときも基本に忠実です。

基本の大切さを忘れないからこそ、運が良くなるのです。

では、その基本とはどのようなものか、学んでいきましょう。

商売の「基本」は「目の前の人を喜ばすこと」

●「基本」はあくまでも「目の前の人を喜ばすこと」 清水克衛(「読書のすすめ」店長)

ここ数年、どの街でも本屋さんは経営が苦しい。

小さな本屋さんはどんどん閉店していっています。

不況で本が売れない上に、アマゾンなどのネット書店で本を買う人が増えているからです。

しかし、東京の東の果て江戸川区の篠崎という街にある「読書のすすめ」という本屋さんは、そんな不況のなかでも、大繁盛しています。

この本屋さん、小さな街の駅から徒歩10分くらいにあって、立地条件としてはかなり恵まれないところにあります。

しかも売り場面積も決して広くない。(むしろ狭い)

なのに、日本中からこの小さな本屋さんにお客が集まっています。

(私も長崎からわざわざ行ったくらいですから。)

なぜ、この本屋さんに人が集まるのでしょう。

それは、店長さんが非常に魅力的な人だからです。

「読書のすすめ」という屋号にもわかるように、お客さんに本をすすめる気持ちがともかく熱い。

「本は『楽するノウハウ』を学ぶために読むものじゃないんですよ。魂を磨き、感覚を研ぎすまし、自信を持つために読むべきです」

との信念で、訪れるお客さんに本を薦めるのだそうです。

そうやって薦めた本をお客さんが喜んでくれるのが、

「お客さんより100倍うれしい」

のだそうです。

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目の前の人を大切にして1500倍に

こんなこともありました。

ある紳士がふらりとこの店を訪問。

清水店長に熱く薦められて、一冊の本を購入しました。

するとその紳士が、数日後また来店したのです。

「店長さん、あの本、面白かったよ。みんなにも読んでもらいたいから、1500冊、売ってちょうだい」

という衝撃の言葉・・・。

こんなこと言われたら、「100倍うれしい」どころではないでしょう。

ちなみに、この紳士、清水店長はそれまで知らなかったのですが、あの斎藤一人さん、だったのです。

以来、この店は斎藤一人さんの行きつけの店になったとか。

こんなふうに、この店のファンはどんどん増えているのです。

清水店長の商売の「基本」はあくまでも「目の前の人を喜ばすこと」だそうです。

細かく言えば、「笑顔でいること」「良い言葉を話すこと」「人の話は頷いて聴くこと」

当たり前といえば当たり前なのですが、逆境の真っ只中にいてもそれを貫けるのが、清水店長のすごいところですね。

さて、誰にでもピンチのときはあります。

あなたもいま何かでピンチの状態にあるかもしれせんね。

だからと言って、決して運が悪いのではありません。

むしろ、運がいいのです。

ピンチのときは、自分をより磨き、高めるチャンスなのです。

ピンチのときは、この状況を何とかしたいという問題意識をもてます。

そういうときは本を読んでも、人の話を聞いても、気づきが多いものです。

普段の何倍も成長できるのです。

ですから、ピンチのときには、笑いましょう。

この先にきっといいことがある!と思って明るく前向きにがんばると、道はどんどん開けるものです。

ピンチのときこそ、笑いながら基本を大切にしよう。

ピンチのときも笑顔なら、さらに運はよくなります。  (^.^)

【出典】『本調子2 プロは逆境でこそ笑う』(総合法令社)『本調子 強運の持ち主になる読書道』(総合法令社)