▼拙著『デキる人はみなやっている 仕事の心得33』からご紹介します。
【6 ほんの少し視野を広げる】
●同じ毎日を繰り返すと視野は狭くなる
会社に行く。
仕事をする。
家に帰る。
仕事を持っている人の大半が、この繰り返しで日々をおくっています。
同じ人たちと話し、同じサイクルで毎日をおくっていると、どうしても私たちの視野は狭くなってきます。
それにより、本来、感謝すべきことに感謝できなくなっていきます。
仕事ができることの幸せ。
ご飯が食べられることの幸せ。
今、自分が存在することの幸せ。
このような「当たり前だけど特別なこと」に対する感謝が次第に薄れていきます。
●「当たり前だけど特別なこと」に感謝する
そうならないために、同じサイクルの中でも、視野を広げる努力をする必要があります。
本や映画を通して多くの人の苦難を知る。
それを自分の人生と重ね合わせてみる。
それによって、「当たり前だけど特別なこと」に対する意識が自然に生まれます。
「多少、給料が安くても仕事があるだけでもありがたい」
「高級ディナーじゃないけど、毎日、ご飯が食べられる」
「ブランド品は持っていないけど、たくさんの家電を持っているなんて、幸せなことだ」
人は、視野が狭くなると、自分は何も持っていないと考えるものです。
今よりほんの少し視野を広げてみましょう。
それだけでいつもの生活を満ち足りたものに感じることができます。
▼このブログの読者さん向けに加筆しましょう。
同じ点ばかり見ているとだれでも視野が狭くなります。
でも、自分ではなかなか気づかないものです。
見分けるには、自分の対人関係を振り返ってみるといいです。
視野が狭いときは、あまり人と交流しなくなります。
自分の殻に閉じこもり、自分のことばかり考えています。
まるで、ちょっとワガママな子どものようです。
何かあると、不平不満、愚痴ばかり。
まわりの人からいろいろしてもらっているのに、気づいていません。
あるいは、してもらって当然だと思っています。
そういう状態にある人は、感謝の気持ちがありません。
▼そんな人も視野が広くなると変わってきます。
まわりの人の愛情ある配慮や気配りに気づきます。
自分がいかにまわりの人から様々なことをしていただいているかに気づきます。
これまで当たり前だと思っていたことが、なんて有り難いことだったかと思うようになります。
すると、感謝の気持ちがわいてきます。
▼さらに、視野が広くなると、自分のことより、まわり人のことをもっと考えるようになります。
自分だけでなく、家族みんなのこと。
自分の会社だけでなく、社会全体のこと。
自分の地域だけでなく、日本や世界のこと。
災害に遭って困っている人たちのこと。
病気で苦しんでいる人たちのこと。
そういう人たちのために、何かしたいという気持ちになります。
まわり人が幸せになることを願い、日々の仕事をしたいと思うようになります。
視野を広げ、感謝と愛を学ぶ。 (^.^)
【出典】拙著『デキる人はみなやっている 仕事の心得33』(電子書籍)