実業家、渋沢栄一の教え「夢七訓」は名言です。
以前、ある学校を訪問した際に、校長室に掲げてあったのをふと目にしました。
「良い言葉ですね」と言うと、校長先生は、「子どもたちが夢をもてるように、夢をかなえられるように、自分への戒めとして心がけているのです」とおっしゃっていました。
子どもから大人まで、夢をもち、前に進んでいくために励みとなる名言です。
夢七訓
●夢七訓
夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
故に幸福を求める者は夢なかるべからず
(実業家 渋沢栄一)
(最後の「夢なかるべからず」は、「夢がなくてはいけない」「夢をもたなくてはいけ ない」という意味)
▼さて、渋沢栄一氏は、2024年より新紙幣一万円札の顔となる人です。
江戸時代末期に農民(名主身分)から武士(幕臣)に取り立てられ、明治政府では大蔵少輔事務取扱となり、大蔵大輔・井上馨の下で財政政策を行いました。
退官後は実業家に転じ、第一国立銀行や理化学研究所、東京証券取引所といった多種多様な企業の設立・経営に関わり、二松學舍第3代舎長(現在の二松学舎大学)を務めた他、商法講習所(現在の一橋大学)、大倉商業学校(現在の東京経済大学)の設立にも尽力しました。
それらの功績を元に「日本資本主義の父」と称されています。
こちらに、その生涯と名言の数々、名著『論語と算盤』などを紹介しています。
夢に向かって進む
▼さて、夢を叶えるには、確かに、まず夢をもたなくてはなりませんね。
夢はお金がなくても、時間がなくても、もてます。
でも、叶えるのはカンタンではありませんね。
大きな夢であれば、すぐには叶いません。
▼では、どうすればいいか。
夢を叶えた多くの人は、その夢を分割して、いくつかの小さな目標にします。
そして、階段を上るように、その小さな目標をクリアーしていきます。
▼私が本を書くときもそうです。
こんな本を書きたいという夢があります。
まず原稿を何月何日までに書くという目標を設定します。
すると、逆算して、一日に何枚書けばいいかという小さな目標が決まります。
そんな計画ができれば、あとは実行するだけ。
1枚1枚、書いていきます。
そうして、毎日、小さな目標をクリアーして大きな目標に近づいていきます。
できた原稿が本になるかは、わかりませんが、夢がなければ、私は1枚の原稿も書かないでしょう。
1枚の原稿も書かなければ、私の夢は絶対に実現しません。
▼あなたが自分の夢を叶えるときも同じでしょう。
その夢自体が原動力になります。
ワクワクするような夢をもてれば、強い力になります。
言葉や絵にも表せる鮮明な夢をもてれば、しっかりした力になります。
倒れても、また立ち上がれます。
失敗するごとに失敗から学んでパワーアップできます。
そして前に進めます。
キラキラした瞳で、心を燃やしながら・・・
あるいは、にこにこしながら、楽しみながら・・・
そうやって、いつの間にか、自分を夢を成し遂げられます。
作家 中井俊已 メルマガ「心の糧・きっとよくなる!いい言葉]より