▼どうすればやる気がでるのでしょうか?
仕事や勉強をやらなければいけないのに、
「やる気がなかなか出ない」(ため息)
「やる気は出ても、三日坊主で続かない」(ため息)
という人がいらっしゃるかと思います。
わたしもそんな時があります。
▼では、そんな時はどうすればやる気がでるのでしょうか?
どうすればやる気が長続きするのでしょうか?
最新脳科学の方法を使う
▼東京大学の脳科学者、池谷 裕二教授によると、
「続けられないのは、脳があきっぽくできているから。だから、やる気を引き出すためには、脳をだませばいい」
のだそうです。
▼では、どうやってだますのか?
それには脳の中の淡蒼球を動かさなければなりません。
ところが、この淡蒼球は自分の意志では動かせないとのこと。
しかし、起動させるスイッチが4つあるのだそうです。
誰でも簡単に気軽に発動させるコツです。
そして、このコツを会得している人が、コツコツ続けて、夢を叶えているんですね。
▼その4つを私なりにまとめてみますと・・・
1.(Body)体を動かす
まずは体を動かすと、やる気がわいてくる。
勉強なら、やる気がなくても、とりあえず本を開いてみるとか、学校に行くとか・・・体を動かしているうちにやる気が出てくる。
2.(experience) いつもと違うことをする
毎回同じことをしていたら飽きやすいのでいつもと違う刺激を与える。
同じ勉強が続いて退屈になってきたら、場所を変えるとか、二人か三人でするとか、まったく違うするとかで、やる気が維持される。
3. (Reward) ご褒美を与える
上手く行ったときに報酬を与える。
この参考書の20頁まで勉強したら、大好きなスイーツを食べる、などと決めておく。すると、やる気がアップする。
3. (ideomotor) なりきる
思い込みが強いほど、脳は騙されやすくその気になるので、設定している目標に到達したときの自分になりきる。憧れの人になりきる。
成功した自分を思い描きながら勉強する。
憧れのスポーツ選手のマネをしてプレーする、など
ということです。
私も4つのスイッチを使っていた!
▼考えてみれば、子どもの頃から三日坊主の名人である私も、続けられているものについては、そんなようなことをしています。
たとえば、文章を書くこと。
1.(Body)体を動かす
あまり気分が乗らないときも、とりあえず、パソコンに向かって、指を動かすと、どんどん気分が乗ってきます。
2.(experience) いつもと違うことをする
書くのに飽きると、本を読みまくります。すると、もっと書きたくなります。
3. (Reward) ご褒美を与える
これは、あまり自分では意識的にしてきませんでした。
(これからは、何かの節目には、ご褒美にラーメンくらい食べようかな)
でも、読者さんからのメールや手紙がご褒美になってきました。
(ありがとうございます!)
4.(ideomotor) なりきる
1冊も本を出版していなかった最初のときから、50冊は本を出す作家になるイメージで書いてきました。(いま70冊)
さらに面白い!と思った脳の不思議な性質
さらに私が面白い!と思ったのは、
脳は、騙されやすいしマンネリ化しやすい。
ということです。
「マンネリ化」というのは、脳が「当たり前の事だと認識すること」。
そのため、4つのスイッチを駆使し続けると、「めんどくさい事」が、マンネリ化して「当たり前の事」となるのです。
たとえば、洗顔や歯磨きも、小さな子どもには「めんどくさい事」ですが、マンネリ化して、いつのまにか「当たり前の事」となりますね。
それと同じように、最初は「めんどくさい勉強・仕事」でも、続けていると「当たり前の事」となり、あまり労をせずできるようになるわけです。
▼さらには、「めんどくさい事」が「楽しい事」になる場合もあります。
たとえば、人によっては、「めんどくさい事」であるジョギングでも、次第に「楽しい事」になったりするように。
書くことも、普通の人には「めんどくさい事」でしょうが、作家といわれる人には、実は「楽しい事」なのです。
▼こんなふうに、「めんどくさい事」でも続けていると、「当たり前の事」になります。
さらには、「楽しい事」になります。
人間の習慣って、面白いものですね。
やる気が出てこないとき、続かないときに試してみてはいかがでしょうか。
脳を活性化してやる気を習慣化しよう。 (^.^)
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【出典】上大岡 トメ著 池谷 裕二著『のうだま―やる気の秘密』
元祖「燃える男」として絶大の人気があった長嶋茂雄さんのやる気の出し方は、なんだか野性的に思えますが、実は脳科学の理論にかなっていました。