いい話

人気絵本作家、のぶみさんは情熱と祈りの人だった

「夢を叶えるのには、やはり願いと情熱だ!」という話をします。

絵本に興味がない人もきっと元気がでてくると思いますよ。

先日、縁あって、絵本作家、のぶみさんと初めて会いました。

のぶみさんは、『しんかんくんシリーズ』『ぼく、仮面ライダー』シリーズなど沢山の著書がある人気絵本作家です。(『ママがおばけになっちゃった!』シリーズは、数十万部発行の大ベストセラー)

NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」などのアニメの仕事も長くしている人です。

会ってみると、一見、ふつーうのお兄ちゃんでした。(笑)

でも、話してみると、やはり全然違うのです。

幸運は夢中でがんばる人にやってくる

まず、私が『人生がうまくいく48の物語』に書いたのぶみさんのことをご紹介します。

●幸運は夢中でがんばる人にやってくる

絵本作家、のぶみさんの物語

夢をかなえたい人に、元気と勇気を与えてくれますように、絵本作家、のぶみさんのお話をします。

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のぶみさんは、小学校のときにひどいイジメにあっていました。

辛くて、苦しくて、寂しくて、小学5年生のとき、自殺をしようと、カッターナイフで自分の首を切りました。(手首でなく、首です)

血がドクドクと流れて、ポタポタと太ももの上に落ちてきました。
それを見て、やっと生きている自分を実感したそうです。

イジメに立ち向かうために、自分を鍛え、自分の道を進もうと決心します。

しかし学校が嫌いで、次第に、学校をドロップアウトします。

高校生のときには、暴走族「池袋連合」というチームの総長になり、荒れた生活を送りました。

高校を卒業すると保育士の専門学校に入学。

同じ学校で出会い、好きになった女の子が絵本を好きだと聞き、
その子に認めてもらいたくて、絵本を作るようになりました。

その子といっしょに絵本を作るうちに、どんどん絵本作りにのめりこみます。

そして、決心します。

「絵本作家になろう!」と……。

まわりの人は、誰も本気にしませんでした。

「難しい世界だからね」「できるのは、何万人にひとりだよ」
「才能、やっぱり才能がなきゃ」と完全否定されました。

のぶみさんは、絵がうまかったわけではありません。

むしろ保育士の専門学校でも先生から一番下手だとみんなの前で馬鹿にされました。

でも、絵本作りが一番好きだったのです。
そして、それしかなかったのです。

絶対に絵本作家になると決意した彼は、絵本を6000冊読破し、
300冊を書きためながら、2年間出版社の持ち込みを続けました。

どこに行っても、その間、ずっと断られ続けました。

でも、その持ち込みが縁で、思いがけずNHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」のアニメに採用されたのです。

そのアニメ、「ぼくのともだち」で大ブレーク。

ついに念願の絵本作家になれました。

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それにしても、300冊書いて出版社をまわり、2年間断られ続けたエネルギーは、すごいです。並大抵ではありませんよね。

この熱意こそが、のぶみさんの夢を実現させた原動力に違いありません。

でも、彼は意外にもこう言っているのです。

「お母さんが今まで人をたくさん助けてきたから、みんなにいいことをいっぱいしてきたから、僕のところにも運が来た」

幸運は、その幸運にふさわしい努力した人のところにやってきます。

でも、その人はなぜか「〇〇さんのおかげ」と言います。

どちらも本当です。幸運は感謝している人のところにやってくるからです。

○○さんのおかげでこんないいことがあったと思っていると、ますますいいことがやってくるのです。

【出典】 のぶみ著『「自分ルール」でいこう!』(角川グループパブリッシング)

人気絵本作家、のぶみさんと会う

ある編集者さんのお計らいで、「のぶみさんが喜ぶから・・・」と
拙著を献本。

喜んでくれたのぶみさんも、その編集者さんを通じて、

『暴走族、絵本作家になる』
『上を向いて歩こう!』
『パパは絵本作家』

を贈ってくれました。

実は、のぶみさんが拙著『マザーテレサ愛の花束』の愛読者ということもわかり、「今度、上京したときに会いましょう」ということに。

とある日、練馬区の大泉学園駅で待ち合わせ。

一見、ふつーうのお兄ちゃんが現れました。

ところが、その後の会話はふつーうではありませんでした。

駅前の海鮮物の食堂で880円の定食をいただきながら、いろいろ話しました。(美味しかった)

彼が聞きたかったのは、特にマザー・テレサのことです。

質問がストレート細かいのです。

「何時に寝てたんですか?」(えっ?)

「睡眠時間は?」とか・・・(そ、そんなの知らないよ)

のぶみさんが大切にしている言葉

 

その後、のぶみさんのお家にオジャマすることになるのですが、もともと予定にはなかったので、びっくりした奥さんが急遽、おまんじゅうを買いに走ってくださいました。(ありがとうございます)

のぶみさんの仕事場は自宅の2階にあります。

傍らに、たくさんの画材道具などに混ざって、拙著『マザー・テレサ 愛の花束』(おお!)それから沖守弘さんのマザー・テレサの写真集がありました。(ほーう)

机の正面の壁には、いろいろな絵や写真などが貼ってあるのですが、ひときわ私の目を引いたのが、手書きの文字が並んだ一枚の紙切れ。

こう書いてありました。

●今日、神様のお手伝いができますように

▼ちょっとびっくりしました。

のぶみさんは、ご両親がキリスト教の牧師さんですが、ご本人はキリスト信者ではありません。

でも、ご両親の影響をたくさん受けているはずですし、マザー・テレサも尊敬していているのです。

彼は自分の絵本の制作に取り組む時に、

●今日、神様のお手伝いができますように

と祈りながら仕事をしていると思うと、ちょっと感動しました。

それから、いま制作途中の絵本を実際に色鉛筆で塗る様子を見せてもらったり、子どもが喜ぶ絵本の話になったり、いろいろな話をしました。

冷蔵庫にあったオロナミンCドリンクを飲んだり、途中、長男のかんたろう君が入ってきたり、気がつくと、もう3時間以上たっていました。

のぶみさんのサイン入りの絵本を二冊をもらったお返しにと、色紙に私のサインとのぶみさんが好きなマザー・テレサの言葉を書いてくれと頼まれました。

この言葉です。

あなたの最良のものを、世に与えなさい。

けり返されるかもしれません。

でも気にすることなく、

最良のものを与え続けなさい。

マザー・テレサの言葉
中井俊已

この言葉を書きながら思いました。

自分の最良のものは、自分にしか与えられません。

自由な意志をもってしか、最良のものは与えられません。

自分の心、体、能力、すべてを総動員して取り込むこと。

であれば、たとえ小さなことであっても、それは大きな価値をもつのです。

のぶみさんは、1冊の絵本にこれからも自分の最良のものを総動員して取り組むでしょう。

私も自分の最良のものを与えられるようにがんばろうと思いました。

仕事を通して自分の最良のものを世に与える。 (^.^)