いい話

クリスマスにもらった本と思い出が少年の宝物になった話

クリスマスと本についてのほろりとするいい話です。

拙著を様々な方にご紹介いただくことがあります。

どうもありがとうございます!

とてもうれしいです。

絵本『クリスマスのうた ものがたり』を『毎日新聞』京都版(2012年10月7日)にご紹介いただきました。

感動しました。

その記事には記者さんの子どもの頃の思い出やお母さんのことも書いてあったからです。

ぜひ皆さんにもご紹介したいと思い、転載許可をいただきました。

この記事です。(私が感動したのは、あとに★をつけた文章)

活字を楽しむ●京都 読書之森●

『クリスマスのうた ものがたり』

中井俊已・文 永井泰子・絵 ドン・ボスコ社刊

母子家庭で育ったためか、クリスマスにケーキを囲んで一家だんらんといった楽しい思い出はなかった。★

ただ小学校低学年の時に一度、リボンがついた児童向けの推理小説集が枕元に置いてあり、何度も夢中で読んだ記憶がある。★

この絵本は、世界各国で歌われているクリスマス・キャロルの一つ「サイレント・ナイト」(邦題『きよしこの夜』が誕生した実話を描いた一冊。

小学校教諭などを経て、京都を中心に現在活動している作家・教育コンサルタントの中井俊已さんが初めて書いた絵本だ。

オーストリアのある村の教会の神父の話。

イブの朝、ミサで使うオルガンが壊れて困っていたところ、生まれた赤ちゃんの祝福のために訪れた家庭が貧乏だったにもかかわらず、喜びにあふれていたのをヒントに解決策を思い付き・・・

という逸話を元に書かれた。

「つらい状況が続いてもピンチをチャンスに変えればいいことがあるというメッセージを込めた」と中井さん。

記者も幼少時は裕福ではなかったが、本は望むままに買い与えてくれた母に、今も頭が上がらない。★

愛くるしい絵は絵本作家・イラストレーター永井素子さんによる。

一般書店での注文により入手できる。【入江直樹】

★の部分だけ、抜き出してみるとこうなります。

母子家庭で育ったためか、クリスマスにケーキを囲んで一家だんらんといった楽しい思い出はなかった。★

ただ小学校低学年の時に一度、リボンがついた児童向けの推理小説集が枕元に置いてあり、何度も夢中で読んだ記憶がある。★

記者も幼少時は裕福ではなかったが、本は望むままに買い与えてくれた母に、今も頭が上がらない。★

 

新聞記者の入江さんは、「幼少時から本が好きで、いまの仕事に就けたのも、母のおかげと思っています」と後でメールで教えてくださいました。

裕福ではない母子家庭に育った少年がただ一度もらったクリスマスプレゼントが1冊の本であったこと。

うれしくて、うれしくてその1冊を夢中になって繰り返し読んだ少年。

その後も恐らくは自分の買いたいものを我慢して、少年の望むままに本を買い与えてくれた母親。

その少年が、いま新聞記者となり、多くの人に本を紹介する仕事をしていること。

とてもいい話で、ほろりとしました。

そして、私もこんな優しいお母さんや子どもに選ばれる本を書いていきたいと思いました。

入江さん、お母さん、どうもありがとうございました。

 

おかげさまで・・・と感謝しながら仕事をする。(^.^)

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【出典】『毎日新聞』京都版(2012年10月7日)