いい話

3人の優しい天使が目を覚ます話

作者不明なのですが、とてもいい話なので、ご紹介します。

3人の優しい天使が目を覚ます話

あるところに1人の少女がいました。

少女はちいさな手に、きれいな愛らしい花を3本持っていました。

これからおばあちゃんのお見舞いに行くために途中のお花畑で摘んできたのです。

おばあちゃんのお家についた少女は

「おばあちゃん、いつもわたしに優しくしてくれてありがとう。
これ、おばあちゃんにプレゼントよ。」

と持ってきたお花を花瓶に入れて、おばあちゃんの枕元におきました。

おばあちゃんは少女に言いました。

「いいかい、おばあちゃんがこれから言うことをよく聞いて、
その通りにするんだよ。」

「うん、わかったわ、おばあちゃん。どういうお話なの?早く聞かせて。」

「おまえはいつもおばあちゃんにお花を持って来てくれるこころの優しい子だね。」

「うん、だっておばあちゃんがいつもわたしに優しくしてくれるから、わたしもおばあちゃんに優しくしたいのよ。」

「そうかい、おばあちゃんはおまえのような孫をもってとてもうれしいよ。そんな優しいおまえに言っておきたいことがあるんだよ。

人に優しくされたら、優しくしてくれた人にだけ優しさを返すんじゃないよ。優しくされたらその優しさを別の3人の人に返しなさい。」

「どうして?おばあちゃん。どうして優しくしてくれた人とは別の人に優しさを返すの?」

「いいかい、優しくしてくれた人だけに返そうとして、もしもその人がいなくなったらどうする?

返す相手がいないんじゃ、優しささんが寂しがるだろ。だから、別の3人におまえのもらった優しさを返すんだよ。」

「ふ~ん、よくわからないけど・・・どうして3人なの?おばあちゃん。」

「それはね、『3』というのは魔法の数だからだよ。おまえが3人のひとに優しくすると3人の天使が目を覚まして奇跡を起こしてくれるんだよ。」

「なんだかおとぎ話みたいね。わかったわ、よくおぼえとくわ。
ありがとう、おばあちゃん。わたし、そろそろお家に帰るね。 」

「そうだね、もうお家に帰る時間だね 。気をつけてお帰り。今の話を忘れてはいけないよ 。」

「わかってるわ、おばあちゃん。」

「じゃあ、最後におまえを抱きしめさせておくれ。」

「うん」

「気持ちいいね、おばあちゃん。」

「気持ちいいよ・・・」

次の日・・・

少女がいつものようにお花畑でお花を摘んでおばあちゃんのお家にお見舞いにいくと

おばあちゃんは・・・もう・・・この世界にはいなくなっていました。

少女はきのうのおばあちゃんの言葉を思い出しました。

そして、手に持った3本のお花を帰り道に出会った3人の知らない人に少女の優しさを添えて渡しました。

優しさの花をもらった3人は、とても嬉しくて自分も同じことをしようと次の日に別の3人に優しさの花をあげました。

3人がそれぞれ3人にあげたので優しさの花をもらった人は9人になりました。

3日目、その9人が同じように優しさの花をそれぞれ3人の人にあげたので優しさの花をもらった人は27人になりました。

4日目には27人がそれぞれ3人にあげたので優しさの花をもらった人は81人になりました。

5日目には243人

6日目には729人

7日目には2187人になりました。

毎日、優しさの花をもらった人が
3人の人に優しさの花をあげる。

この行為をくりかえしていると・・・

10日目には59,049人

14日目には4、782,969人

20日目には34億8千678万4401人

21日目には104億6035万3203人

と、もう、地球上の人々よりはるかに多い数になっていました。

たった1人のちいさな少女がたった1人のおばあちゃんに最後に言われた言葉を信じて3人の人に優しさをわけました。

それがわずか21日で世界中のすべての人に優しさが行きわたりました。

 

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言葉や笑顔という優しさの花を・・・

▼「優しさの花」とは、親切なおこないであったり、優しい言葉であったり、温かな笑顔であったりするのでしょう。

▼この話を読んだ人が、だれか3人に優しさの花をプレゼントしたら、3人の天使が目を覚ましてくれるかもしれません。

「私たちはこの世では大きいことはできません。小さなことを大きな愛でするだけです」(マザー・テレサ)