日本に笑顔を広めようと活動している人たちのお話です。
その女性は、仕事で毎日イライラし、怒ってばかりでした。
ストレスをため、心は疲れ果て、笑顔をなくしていました。
あるとき、その人は、旅行雑誌のキャッチコピーに目を奪われます。
「笑顔の楽園フィジー」
そして、休暇をとり、誘われるように旅立っていました。
フィジー共和国へ
▼日本からはるか南、飛行機で8時間、南太平洋に浮かぶ島々、映画「青い珊瑚礁」の舞台ともなったフィジー共和国へです。
そこで、出会った現地の天真爛漫な子どもたちや大人の笑顔の素敵なこと、素敵なこと。
いつでも誰にでも「Bula!」(こんにちわ!)
目が合うと、いつも笑顔。
フィジーでのゆったりとした時間の中で、自分を取り戻しました。
会う人から何回も笑顔で挨拶されるうちに、最初はとまどっていたその人も、
2日めには、思い切って「Bula!」と返すようになり、
3日めには、挨拶される前に「Bula!」と言うようになりました。
笑顔と笑顔。
知らない者同士なのに、笑顔で挨拶を交わし、心が満たされていきます。
そうして、その人はフィジーですっかり笑顔のとりこになって、幸せに包まれたのです。
めでたし、めでたし。
▼普通は、これで話が終わるはずなのです。
しかし、そうではありませんでした。
日本に帰国して、愕然
▼この人は、日本に帰ってくると、東京の山手線に乗って愕然としました。
電車に乗る人たちの表情があまりにも疲れきっているのです。
誰を見ても、どの顔を見てもそうです。
日本での現実が、その人を圧迫しました。
次第に、その人自身もフィジーでもらった笑顔を失いそうになります
こうして、あの笑顔のない日常生活へ舞い戻り・・・。
▼普通は、これで話が終わるはずなのです。
「旅行は良かったなあ、やっぱりフィジーは良かったなあ」
との思い出にひたりながら、普段の生活に埋没するはずなのです。
しかし、その人は、そうではありませんでした。
生まれてきた使命感
▼帰国後、ふつふつと湧き上がる不思議な使命感を押さえることができませんでした。
わたしが笑顔の素晴らしさを伝えていこう!
日本を笑顔の楽園にしよう!
なんと、大胆な・・・
とお思いでしょうが、その人は本気でした。
▼早速、動き始めます。
仲間を巻き込んで「笑顔クラブ」なるものを作るのです。
自ら代表となり、「テレサッチー」と名乗ります。
尊敬するマザー・テレサの修道名「テレサ」と自分の名前の一部である「幸(サチ)」をくっつけたのです。
笑顔クラブは、つぎつぎと笑顔を広める活動を精力的におこなっていきます。
笑顔講演会・セミナー・旅行・パーティーなど、など。
活動の中からカップルが生まれて、二人の子どもの幸せな笑顔に恵まれる家庭も誕生するのです。
笑顔クラブのHPより
▼その笑顔クラブは、2014年10周年を迎えました。
会員も650名を超えるほどに広がっていきます。
ちなみに・・・笑顔クラブHPよりその理念をご紹介します。
【笑顔クラブの理念】
笑顔クラブの会員は、一人ひとりが自分を他人と比較することなく評価することもなく、ただありのままを受け入れることにより、自分のよさ、素晴らしさに気付き、自分を認め好きになります。
これにより、すべての人が生まれながらに持っていた子供のころの笑顔を取り戻し、こころの内面から湧き出る真の笑顔になります。
会員は日々の一瞬いっしゅんを大切にし感謝しながら、素敵な笑顔で楽しく過ごし、行動することで、自分の日々の生活を輝いたものにします。
その輝きを周りの家族・仲間とともに分かち愛でながら、お互いに自己成長していきます。
さらに、その理念と真の笑顔を、周りにいる人々に積極的に伝え広めることで、日本を笑顔を楽園にします。
笑顔の言葉
私は会員ではありませんが、発足まもなくして、縁があり、10周年のお祝いをこめて、ご紹介させていただきました。
では、最後に、私も心がけている笑顔についての言葉を・・・。
「平和は微笑みからはじまります」 マザー・テレサ
「笑う門には福きたる」 ことわざ
「いいことがあるから笑顔になるのではなく、
笑顔だからいいことが起こる」 中井俊已
あなたが笑顔になれば、いいことがあります。
あなたが笑顔になったこと、それだけでいいことです。
その笑顔を見て、だれかがほっとします。
それもいいことです。
あなたの笑顔をみた人が笑顔になれます。
それもいいことです。
こうして、あなたの笑顔からいいことが生まれ、
あなたのまわりに笑顔が広がっていきます。
笑顔になれば、きっといいことがある。(^.^)
【出典】笑顔クラブHP