この記事は、「ふつうの人」が、仕事でもっと「うまくいく人」に変わるための小さな習慣を紹介するものです。
対象読者は、まだ社会人として日の浅い、特に入社3年目までの若い人ですが、場合によっては、新人社員を指導する若きリーダーや経営者の方にも役立つでしょう。
企業としての職種や規模が違いはあり、多少ご自分の会社に合わない表現があるでしょうが、様々な人と関わっていく社会人として基本は同じです。
どんな職業の人からも、貪欲に学べる人が強いのです。
実行すれば、あなたは確実に仕事上の意欲やスキルが向上し、人間関係がよくなっていきます。
その結果、あなたの仕事はもっとうまくいくようになっていきます。
ご紹介する小さな習慣や考え方は、どの業務の方にも応用できるごく当たり前のことです。
★本記事のスタイルとしては、まず
〇ふつうの人の例
◎うまくいく人の例
をあげています。その後、【解説】をし、最後の【まとめ】を入れています。
どうかあなたも前向き積極的に学び、社会人としての自分をどんどん伸ばしていってください。
素直な心で人に接しよう
お客に商品について尋ねられ、うまく答えられず、逆に、その商品についての薀蓄を聞かされた場面。
〇ふつうの人
お客「あなた、新人でしょう。もうちょっとしっかしてね」
Bさん「すみません。・・・・」と一応は言うが、なんてうるさい客だと内心、腹をたてる。お客もプイとソッポを向いたまま、足早に店を出てしまう。
◎うまくいく人
お客「あなた、新人ね。もうちょっとしっかりしてね」
Aさん「はい、申し訳ございません。今後、しっかりご説明できるように勉強しておきます。この度は、教えていただきありがとございました」と頭を下げる。
「そう、がんばってね。じゃあ、せっかくだから、これ、いただいとくわ」
お客は機嫌をなおし、その商品を手に取ってレジに向かう。
素直な人は、必ず成長します。
いまのあなたには、会社の上司や先輩の言うこと、理解できないことや理不尽に思えることがあるかも知れません。
でも、彼らはいまのあなたより会社の仕事では知識と経験に富み、すぐれた力をもっています。彼らが教えてくれることをひとまず素直に聞きましょう。
それが、そのままあなたの成長につながります。
上司や先輩のほとんどは、あなたの成長を望んでいます。
先輩たちから見れば、新人というのは未熟なところだらけ。
こんな常識的なことも知らないのか、これじゃあ顧客に失礼じゃないか、ということをやって平然としているのが新人です。
(もちろん上司のなかにもそんな人はいますが……)
ですから、新人が叱られることが多くなるのは当然です。
いまのあなたの仕事は、叱られながら仕事を覚えていくことなのです。
叱られても素直に聞かなければ、いつまでたってもそのままです。
そのうち叱ってもらえなくなってお役目御免になります。
叱られるのは、あなたに見込みがあるからです。
あなたが伸びる人材だからです。
磨けば輝く宝石だからです。
あなたに仕事で厳しいことを言ってくれる人が近くにいるのですか。
それは、ラッキーです。
その苦言を素直な心で受け入れられるなら、あなたはグングン成長していけるのです。
●素直な人はうまくいく
失敗は正直に話すそう
上司がみんなに尋ねる。
「資料室にカギがかかったまま、カギが行方不明です。誰か、カギを返さずに持ったままにしていませんか?」
〇ふつうの人
自分が上着のポケットに入れたまま帰宅してしまい、その上着を今日は着てこなかったに気づくが、恥ずかしくて、何も言えない。
社内は沈黙に包まれ、互いを疑うような気まずい雰囲気が漂う。
◎うまくいく人
「すみません。わたしが上着のポケットに入れたまま帰宅してしまい、その上着を今日は着てきませんでした。カギはいま自宅にあります。申し訳ありません」
「なあんだ、お前か、しっかりしろよ」などと言われ、ちょっと恥ずかしい思いをするが、まわりの人は案外ホッとする。失敗をするが、正直なヤツだと好感を持たれる。
誠実な人は、まわりの人から信頼されます。
失敗しても、それを自分の責任だと認め、隠したりごまかしたりしないからです。
たとえば、自分のミスで顧客から苦情を言われたとします。
悪い報告は、ふつう、速やかに上司に伝えるべきですね。
でも、「こんな小さなことまで報告しなくても」「どうせ黙っていても分からないから」「自分への評価が下がる」「怒られるのはイヤだ」、そう考えてそのままにしておくとどうでしょう。
その小さなミスが、次の問題を引き起こし、それが積み重なって会社全体に及ぶ大きな問題に発展するかもしれません。
「あの人がミスを隠していたからだ」と後で分かると「ちょっと信用できなくなるな」と思われ、仕事も人間関係もうまくいかなくなっていきます。
逆に、自分に不都合なことでも、自分がイヤな思いをしたくないと気持ちを乗りこえて話すと、どうでしょうか。
一時的に上司には迷惑をかけるかもしれません。
でも、問題は小さいうちに解決できます。
問題を共有化して、あなたもまわりの人もモチベーションをあげられ、さらに成長していくチャンスになります。
当然、それは、よりよいサービスを望む顧客にもうれしいことです。
自分の苦情に誠意を持って対処してくれたあなたに感謝してくれるかもしれません。
誠実に応じれば、小さな失敗をきっかけに、みんながハッピーになれるのです。
●誠実な人はみんなから好かれる