この記事は、「ふつうの人」が、仕事でもっと「うまくいく人」に変わるための小さな習慣を紹介するものです。
対象読者は、まだ社会人として日の浅い、特に入社3年目までの若い人ですが、場合によっては、新人社員を指導する若きリーダーや経営者の方にも役立つでしょう。
企業としての職種や規模が違いはあり、多少ご自分の会社に合わない表現があるでしょうが、様々な人と関わっていく社会人として基本は同じです。
どんな職業の人からも、貪欲に学べる人が強いのです。
実行すれば、あなたは確実に仕事上の意欲やスキルが向上し、人間関係がよくなっていきます。
その結果、あなたの仕事はもっとうまくいくようになっていきます。
ご紹介する小さな習慣や考え方は、どの業務の方にも応用できるごく当たり前のことです。
★本記事のスタイルとしては、まず
〇ふつうの人の例
◎うまくいく人の例
をあげています。その後、【解説】をし、最後の【まとめ】を入れています。
どうかあなたも前向き積極的に学び、社会人としての自分をどんどん伸ばしていってください。
口マメよりも足マメ
今度の研修会の講師に、講演の依頼をする仕事を任された。
〇ふつうの人
忙しいので、電話ですませる。
◎うまくいく人
一応電話で承諾をもらい、打ち合わせも兼ねて会いに行く。もちろん、相手の都合を聞いて了承を得てのこと。講演を依頼されるのは忙しいなのでほとんどの場合断られるが、熱意が伝わり、より密度の高い講演をしてもらえるし、講師とも親しくなれる。
仕事がうまくいく人は、みなマメです。
口マメ、筆マメ、足マメ。
その中で、最もまわりの人から喜ばれるのは足マメの人です。
たとえば、遠方の人にお願いごとをするときは、電話やメールですることがほとんどだと思います。
それでうまくいかない場合は、直筆の手紙にすると、効果があります。
その方が、相手に誠意が伝わるからです。
さらに効果があるのは、わざわざ出向いてお願いすることです。
もちろん相手は忙しい人ですから、事前にアポをとっておくのは当然です。
わざわざ時間とお金をかけて遠くまで自分に会いにきてくれた人に対して、ふつうは悪い感情をもつことはありません。
むしろ、熱意と誠意が伝わり、お願いや交渉事はうまくいくはずです。
つね日頃、足を使っている人は、何かと重宝されます。
困っているときに助けを求めたら、すぐに来てくれる人。
何かとこまめに顔を出してくれる人。
足マメの人は、相手に好印象を与えますし、相手とより親しくなれます。
ついでに言えば、パーティーなど大勢の集まりの場で、名刺を渡すときも、足が大切です。
若いあなたは、相手が自分のところに来るのを待っていてはいけません。
自分から歩いていく、あるいは小走りでいって、自分から挨拶をして渡すのです。
相手にやる気が伝わり好印象をもってもらえます。
●足マメになれば重宝される
コツコツやろう
仕事観のちょっとした大きな違い。
〇ふつうの人
コツコツ働く価値は認めるが、結果がでるかどうかわからない。
会社のために自分の時間をすり減らすのは、ごめんだと思っている。
◎うまくいく人
コツコツ働く先には、必ずや成功があると確信している。
会社だけでなく、社会や家族のためでもあり、自分のためにも意義のあることだと思っている。
コツコツと地味な仕事をすることを、バカらしいと思ってはいけません。
世間には、楽をして儲かるようなウマイ事業話があります。
あまり努力もせずに、人が思いつかないアイディアで大きな成果を出せた人はよく目立ちます。
でも、そういうウマイ話にはたいてい裏(危険)があります。
また、一時的に楽をして儲けた人が、これからもずっとうまくいくのかというと、疑問です。
世の中はそんなに甘くありません。
一時的に脚光を浴びる人はどの分野でもいます。
でも、継続的に努力をしない人は、いずれ消えていくのです。
企業も、いま好調な企業が、これからもずっと成長し、発展できるかというとそうではありません。
問題があっても、改善の努力をしない会社は、内部から崩れていきます。
成果を出し続けられる企業は、日々努力をしている企業だけです。
私たちもそうです。
継続的に成果を上げる人は、結局、コツコツと努力できる人です。
「アイディアを出す」「知恵を出す」のも立派な仕事です。
でも、むしろ若い人は「汗を出す」ことに力をおいた方がいいのです。
考えるときも、出来る限りの先行事例を集め、汗をかくほど、コツコツ考えるのです。
コツコツ努力を重ねていけるのは、立派な才能なのです。
●着実な人は確実に成果を出せる