この記事は、「ふつうの人」が、仕事でもっと「うまくいく人」に変わるための小さな習慣を紹介するものです。
対象読者は、まだ社会人として日の浅い、特に入社3年目までの若い人ですが、場合によっては、新人社員を指導する若きリーダーや経営者の方にも役立つでしょう。
企業としての職種や規模が違いはあり、多少ご自分の会社に合わない表現があるでしょうが、様々な人と関わっていく社会人として基本は同じです。
どんな職業の人からも、貪欲に学べる人が強いのです。
実行すれば、あなたは確実に仕事上の意欲やスキルが向上し、人間関係がよくなっていきます。
その結果、あなたの仕事はもっとうまくいくようになっていきます。
ご紹介する小さな習慣や考え方は、どの業務の方にも応用できるごく当たり前のことです。
★本記事のスタイルとしては、まず
〇ふつうの人の例
◎うまくいく人の例
をあげています。その後、【解説】をし、最後の【まとめ】を入れています。
どうかあなたも前向き積極的に学び、社会人としての自分をどんどん伸ばしていってください。
問題点をチャンスにしよう
現状の大方はうまくいっているが、まわりから小さな問題点を指摘する声もある。
〇ふつうの人
現状はうまくいっているので、会社全体に影響を与えるような問題点でなければ無視する。
その結果、その小さな問題が時間をおうごとに簡単には解決できないほど大きくふくらむことがある。
◎うまくいく人
会社全体に影響を与えるほど大きな問題となってからでは遅い、問題が小さいうちにこそその芽を摘み取ろうとする。
そして、小さな問題でも見逃さずに対処することで社員の意識が高まり、会社や製品のクオリティーの向上につながるチャンスだと考えている。
人の問題点には気づいても、自分の問題点には気づかないのが、ふつうの人間です。
でも、目標をもって、日々反省を繰り返しながら努力している人は、現状の問題点が見えてくるようになります。
問題に気づけば、チャンスです。
それに気づける人、気づいて素直に認められる人がうまくいく人です。
問題点を解決すれば、もっといい仕事ができるようになります。
たとえば、ある世界的な一流企業では、製品に問題点がひとつでも見つかれば、生産ラインをストップしてまで、その問題に対応します。
まず、問題を隠したり誤魔化したりしないで、みんなの見えるところに問題をだして共有します。
そして、原因を究明して二度と同じことが起きないように改善するのです。
これを繰り返すことで、品質の向上を実現しているのです。
ですから、その企業では問題が見つかればむしろ向上のチャンスになると考えています。
ところで、私たちの仕事のやり方にも何かしら問題点は必ずあります。
もし問題がないと言うのであれば、そう考えてしまうことが最大の問題です。
あなたも自分の仕事に、問題点がないか積極的に考えてみましょう。
問題点を見つけてそこを改善すれば、確実に仕事の質は向上するのです。
●問題点が見つかれば向上できる
常に改善しよう
長年会社でおこなってきたやり方が、うまくいかなくなってきた。
〇ふつうの人
これまで伝統的におこなってきたことを急には変えられない。
変えてしまえば、古くからの顧客が戸惑うという理由から、同じやり方を繰り返す。
◎うまくいく人
伝統や古くからの顧客のニーズも重んじるが、変える部分と変えてはいけない部分をはっきりさせ、何を改善していけばよいのか常に考え、常に進化し続ける。
改善するための方法は、一つではありません。
考えれば、いくつもあるのです。
そのうちのベストだと思うものを実行して改善してうまくいった場合も、時間とともにうまくいかなくなることがあります。
ベストは常に変わります。
繰り返しているうちに、馴れてマンネリ化するからです。
また、他社(他者)も同じようなことをやりだせば、優位性がなくなります。
ですから、うまいっている場合も、その時点で、さらにうまくいく方法を考えて実行するのです。
成功した方法を繰り返すときも、何かひとつでも改善点を加えましょう。
現状に甘んじることなく、常に自分を改善していくのです。
ときには、試してみて、うまくいかないこともあるでしょう。
それでもいいのです。
失敗するのも良い勉強になります。
大事なのは、失敗体験をそのままにしないことです。
なぜ失敗したのか原因を究明し、どうすれば成功できるか、また改善策を考えます。
そうすれば、その失敗は、より大きな成功の財産になるのです。
●失敗にも成功にも改善点は見つかる!