いい言葉

人にやさしくなれる言葉(藤子・F・不二雄、上杉謙信、永井隆)

紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。

ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。

これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは自分の心に優しい気持ちを見出すことでしょう。

藤子・F・不二雄の言葉

のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。

あの青年は人の幸せを願い、

人の不幸を悲しむことの出来る人だ。

それが人間にとって大事なことなんだからね。

藤子・F・不二雄 1933~1996

漫画家  代表作品『ドラえもん』

これは、のび太としずかちゃんの結婚前夜に、少し不安になったしずかちゃんのお父さんが言う言葉です。

「のび太くんを信じなさい。彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ」とお父さんは言うのです。

人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人は、みんなから好かれます。そして、人から信頼してもらえます。それは人間としてとても大切なことです。

私たち人間には、誰でも弱いところ、欠けたところがあります。

でも、まわりの人を大切にする心を忘れなければ、ときどきヘマをしても、できないことがあってもだいじょうぶです。

きっとドラえもんのような、いい友達に恵まれます。

素敵な異性にも出会えるでしょう。

まわりの人と信じ合い助け合って生きていけます。

【出典】藤子・F・不二雄著『ドラえもん』第25巻

 

上杉謙信の言葉

一、心に物なき時は心広く体泰なり

(物欲がない時は、心は広く伸びやかで、体も安らかである)          

  上杉謙信 1530~1578  戦国の武将

上杉謙信が作った家訓十六箇条「宝在心」(宝は心にあり)の冒頭の言葉です。

その後は、このように続きます。

一、心に我儘なき時は愛敬失わず 

一、心に欲なき時は義理を行う

一、心に私なき時は疑うことなし

一、心に驕りなき時は人を教う

一、心に誤りなき時は人を畏れず

一、心に邪見なき時は人を育つる

一、心に貪りなき時は人に諂うことなし

一、心に怒りなき時は言葉和らかなり

一、心に堪忍ある時は事を調う

一、心に曇りなき時は心静かなり

一、心に勇みある時は悔やむことなし

一、心賤しからざる時は願い好まず

一、心に孝行ある時は忠節厚し

【出典】上杉謙信公 家訓十六箇条「宝在心」(宝は心にあり)

 

永井隆の言葉

何の役にもたっていないように見えるしっぽでも、

本当はとても役に立っているものなんだよ。

 永井隆 1908~1951

  作家・医師  代表作品『この子を残して』『長崎の鐘』

永井隆博士が遺した「しっぽもひと役」という書画があります。

娘の茅乃さんがまだ幼かった頃、白血病で寝たきりの永井博士は、いっしょに遊んでやることもできないので、よく絵を描いてやっていました。

あるときはブタだと言って描いてくれましたが、どうしてもブタに見えません。

そこで、永井博士はにこにこしながらおしりにしっぽを一本書き加えました。

すると、不思議。その絵はたったそれだけで楽しそうなブタになったのです。

「ブタのしっぽだってね、なかったら、おかしいだろう。何の役にもたっていないように見えるしっぽでも、本当はとても役に立っているものなんだよ」

そんなふうに茅乃さんに語った永井博士は、原爆の被害にあって倒れ、寝たきりになっても、本を書くことで、敗戦で傷ついた人々を励まし続けました。

「この世になんの用事もないものが生かされているはずがありません。どんな病人でも、何かこの世において働くことができるから、生かされているのでありましょう。

私は、命の最後の一瞬まで、いろいろ工夫して、何か働く事を見つけて働こうと思います。」(永井隆著『如己堂随筆』)

【出典】筒井茅乃手記「しっぽもひと役」