いい言葉

大切なことに気づける言葉(陳勝、新美南吉、夏目漱石)

紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。

ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。

これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは大切なことに気づき、生きる勇気が湧いてくるでしょう。

陳勝の言葉

燕雀安んぞ 鴻鵠の志を知らんや

(えんじゃく いずくんぞ こうこくのこころざしを しらんや)

陳勝 不明~紀元前209年

中国、秦代末期の指導者

燕(つばめ)や雀(ずずめ)のような小さな鳥には、鴻(おおとり)や鵠(くぐい)のような大きな心がわかるはずがない。

つまり、度量の小さな人物には、大きな人物の志がわかるはずがない、というたとえです。

後に英雄となる中国の陳勝が、まだ日雇い百姓をしていたとき、仲間に将来の夢を語ると、仲間はあざ笑って、とりあいませんでした。

その態度を悲しんで言ったのが、この言葉です。

つまらない人間には、立派な人物が心に抱いている大きな望みは理解できないという場合にも使われます。

もしかしたら、あなたも、あなたのまわりにいる人も「鴻鵠の志」をもっているかもしれませんね。

【出典】陳勝著『史記』

新美南吉の言葉

悲しいのはあなただけではありません。

新美南吉 1913~1943

児童文学作家

代表作品『ごん狐』『手袋を買いに』

美智子皇后様が、子どもの頃に繰り返し読まれた童話の一文です。

一匹のでんでんむしは、ある日、自分の背中に、悲しみがいっぱいつまっているのに気づきます。

でんでんむしは、その悲しみに押しつぶされそうになり、友達のところへ助けを求めに行きます。

しかし、友達は言うのです。

「あなたばかりではありません。

 わたしの背中にも悲しみはいっぱいです」と……。

つぎつぎと尋ねる友達たちも皆、同じことを言うばかり。

とうとう、でんでんむしは気づきます。

悲しみは誰もがもっている。

そして、自分も悲しみを乗り越えて生きていかねばならないのだと……。

【出典】新美南吉著『でんでんむしのかなしみ』(大日本図書)

夏目漱石の言葉

ある人は十銭をもって一円の十分の一と解釈する。

ある人は十銭をもって一銭の十倍と解釈する。

同じ言葉が人によって高くも低くもなる。 

夏目漱石 1867~1916

明治・大正時代の小説家

代表作品『坊ちゃん』『我輩は猫である』

まったく同じ状況なのに、マイナス思考の人とプラス思考の人とでは受けとめ方が違います。

たとえば千円をもらって、「何だ、一万円の十分の一か」と文句を言いたくなる人はマイナス思考。

千円をもらって、「やった!百円の十倍だ」と感謝する人はプラス思考。

夏休みが半分終って、「あ~あ、もう休みが半分しか残ってないのか」と悲しむ人はマイナス思考。

「よーし、まだ、半分休みが残っているぞ」と喜ぶ人はプラス思考。

状況は同じでも、受けとめ方で感情も変わります。

感情が変わると、その後の行動も変わります。

物事を悲観的に受けとめると、文句や愚痴を言いたくなります。

そして、やる気がなくなり、何もしたくなくなします。

物事を楽観的に受けとめると、感謝や喜びが湧き上がってきます。

そして、やる気がでてきて、前向きに取り組みたくなります。

ですから、できれば物事は楽観的に受けとめ、プラス思考で生活したいものですね。