人間関係は、言葉で良くなります。
これまで、なんとなく使ってきた言葉を変えるだけで良くなります。
「あの人が悪い」と言っていたのを意識的に、「(あの人が悪いけれど)〇〇はいい」「△△がいい」という言葉にするといいです。
陰口に良いことはない
陰口はマイナス言葉です。言っているときは、それで気分が晴れることがあります。
第三者はそれを聞いて喜ぶこともよくあります。
でも、それは一時的なものです。
結局、言う人や聞いている人の心を貧しくし、マイナスに傾かせます。
「あの人が悪い」は陰口ですが、いきなり陰口になることは少ないでしょう。
会社の業績が悪いときに酒場で、あるいは自分がイライラしているときに何かの話の流れで、陰口になる傾向があります。
例えば、同僚がこんなことを言ってきた場合です。
「今日、オレ、遅刻しただけで、〇〇さんから『おい、しっかり給料分働けよ!』とみんなの前で怒鳴られたんすよね、あの人、言い方キツイすよね」
それに同調して・・・
「そう、〇〇さんってそういう人なんだよね。オレもね、もう怒り心頭に来たことがあったんだよ」となれば「あの人が悪い」の言い合いになり、アウトですね。
視点を変えると良いところが見つかる
でも、陰口の言い合いにならない人もいます。同じ例で言えば、こんな感じです。
「それは、○○さんの言い方はちょっときつかったかもしれないね。ただ、○○さんは役目上、叱らなければいけない立場にあるんだよね。
みんなの前で遅刻をしてきた者を怒鳴りつけることで、最近の社内の雰囲気を引き締めようとしているんじゃないのかな。
あの人は憎まれやくになれる人なんだよ」
こんなふうに、相手に共感しながらも、「あの人は悪い」に流れずに、「憎まれ役になって社内の雰囲気を引き締めようとしている」と見方を変えてあげるのです。
言われたほうが、〇〇さんへの感情が変わるし、もともとの原因である遅刻についても反省できるでしょう。
「あの人が悪い」といっしょに陰口を言うより、「あの人の〇〇がいい」と陰ぼめする人のほうが、信頼されるし感謝されます。