いい話

裏切られ火あぶり刑になったジャンヌ・ダルク(フランスを救った聖女)

あなたが何者であるかを放棄し、信念を持たずに生きることは、死ぬことよりも悲しい。若くして死ぬことよりも。

ジャンヌ・ダルク(1412~1431年 フランス)

普通の少女に神のお告げが・・・

 ジャンヌ・ダルクは、ドイツとフランスの国境に近い村の貧しい農家に生まれました。

どこにでもいる、ごくふつうの女の子だったのです。

でも、12歳のあるときから、神さまの声を聞くようになったのです。

「王太子シャルル7世を国王にして、フランスを守れ」――声はそうつげていました。

当時は、百年戦争といわれる戦争のまっさいちゅうでした。フランスとイギリスが、領土や権力をあらそって、戦っていたのです。

しだいに、戦いはイギリス軍が優勢になり、フランスはどんどん追いつめられていきました。ジャンヌ・ダルクはなんとか戦いに参加しようとしましたが、女の子が軍隊に入りたいだなんて、と誰にも相手にされませんでした。

でも、ついに17歳になったとき、フランス軍に入ることができたのです。

神の声を聞いたということ、そして、ある戦いの結果を予知してみごとにあてたことで、認めてもらえたのです。

信念を貫き使命を遂げる

その後、ジャンヌ・ダルクは弱気になっている兵士たちをはげまし、力強くひっぱって、つぎつぎと戦いで勝利をおさめました。

そして、とうとう、フランスのだいじな領地オルレアンを包囲していたイギリス軍をやぶり、シャルル7世を国王にすることに成功したのです。

けれど、その戦いのあと、最後までイギリスと戦いぬこうとしたジャンヌ・ダルクは、適当なところでおりあいをつけようとする人たちの中で孤立するようになり、味方であったはずの人たちに裏切られ、敵にひきわたされてしまいました。

そして、魔女として火あぶりの刑にかけられたのです。

たった19年の人生でした。

でも、ジャンヌ・ダルクは、愛する祖国フランスのために、精一杯生きました。

ジャンヌ・ダルクは、自分の信じた道を生きぬいたのです。

1920年カトリック教会は、ジャンヌ・ダルクを列聖し、聖人として讃えています。