2011年に関西電力さんの社内報「関西電力新聞」に隔月で5回のエッセー連載を依頼されました。
社員の皆さんが、明るく元気で前向きな気持ちになれるようにとのことで、喜んで執筆させていだきました。
では、職場でも、仕事や人間関係を通してハッピーになれるヒントです。
そのうちの2つをご紹介します。
感謝の気持ちで
気づかないけれどたくさんある
お世話になっているもの
大切なもの
目が悪くなったらわかります。目がどんなに大切なものか。いつもどれだけお世話になっていたか。
歯が痛くなったらわかります。歯がどんなに大切なものか。いつもどれだけお世話になっていたか。
普段は気づきにくいけれど、ピンチになったとき、その有難さに気づくのです。
食卓に並ぶ食べ物をみてもわかります。それらは誰かが手間隙かけて作ってくれたり、遠くまで行ってとってくれたり、運んでくれたりしたものです。
自分一人ではできないことを誰かが代わりしてくださっているのです。
赤ちゃんを見るとわかります。赤ちゃんはいつも多くの人にお世話になっています。
命、体、愛……、たくさんのものを与えられなければ、赤ちゃんは生きていけません。
大人になった私たちも本当は、同じです。
一人では生きていけません。家族、会社の仲間、お客様など、いまも多くの方からお世話になり、大切なものをいただいているのです。
★ハッピーになれるヒント★
今日も感謝の気持ちで過そう。
2011年8月号「関西電力新聞」より
ピンチはチャンスになる
今思い通りにならないのは、
きっと後で、
もっとうまくいくため
オーストリアの小さな村の教会では、一年中でもっとも大きな祝いの行事、クリスマスの準備をしていました。ところが、急に教会のオルガンが壊れてしまいました。
田舎では修理ができません。これでは、今年のクリスマスはみじめにものになると、村人はがっかりし心配しました。
そこで、主任司祭は自分で詞を作り、小学校の先生に作曲を頼みました。
オルガンの代りに、はじめてギターの演奏でその歌の二部合唱をするためです。
クリスマスのイブ、村人たちの歌声は村を囲む雪の秀峰にこだまして、クリスマスの喜びはいっそう増したのでした。
そのとき生まれた歌が、いま世界中で歌われている「きよしこの夜」です。
難しい状況にあっても、他によい方法はないかとあきらめずに前向きに行動すれば、道は開けます。
自分もまわりの人もいっそう成長していけ、大きな喜びが生まれるのです。
★ハッピーになれるヒント★
逆境を成長するチャンスにしよう。
2011年2月号「関西電力新聞」より