子どもの能力を伸ばしたり、人間関係を良好にしたりするには、ほめ言葉、肯定的な言葉、感謝や癒しの言葉が欠かせません。
そんな言葉をピックアップしました。
大人にも有効な言葉がありますよ。
いいね、いいね、とってもいいね
子どもは、ほめられたら伸びます。
子どもの能力は、ほめて伸ばしましょう。
「いいね、いいね、とってもいいね。」
子どもの笑顔が生まれます。
子どもの自信が育ちます。
「いいね、いいね、とってもいいね。」
子どものやる気がでてきます。
子どもの瞳が輝いてきます。
今日もできたね
子どもって、ガマンがきかないものです。
あきっぽいのです。
おもしろいものならいくらでもしますが、でなければ、続かないのです。
でも、ちょっとキツイけどやらなきゃいけないことって、ありますよね。
だから、続けてやって最後までがんばったら、それだけでほめていいのです。
「今日もできたね」
「今日もやれたね」
今日の終わりに、笑顔があれば、「また明日もやってみようかな」って思えます。
すごい!
子どもがしていることをほめましょう。
「すごい!すごいね」と驚いてあげましょう。
子どもがしていることをほめましょう。
「すごい!すごいね」と笑顔で言ってあげましょう。
子どもは、それで自信がつきます。
自分からやる気を出してできるようになります。
強いね
子どもは、強い人が好きです。
強い人にあこがれます。
「君、強いね」
そう言われるのが好きです。(特に男の子)
「君、強いね」
そう言われると、寒さに負けません。
「君、強いね」
そう言われると、痛さに負けません。
「君、強いね」
そう言われると、自分の弱さを乗りこえられます。
もっと強い人になりたい。
子どもの願いです。
できる?
できることをほめてあげるために聞いてあげましょう。
「これ、ひとりでできる?」
「そんなのできるよ。カンタンだよ」
「すごーい」
子どもは嬉しくなります。
「じゃ、これは、できる?」
「それもできるよ。」
「わー、これもできるのー。びっくり」
子どもは自信をつけます。
「じゃ、これもできる?」
「うーん、できる、かな?ちょっとやってみる」
子どもはチャレンジしたくなります。
よくお話が聞けるね
「人の話をしっかり聞ける子になってほしい」と願わない親はいません。
情報の多くは、聞くことによって得ることができます。
学力を獲得する点でも、聞く力は読み書き以前の基礎的な能力です。
また、人の話を聞いて、相手の言うことを理解することは思いやりにもなります。
ところが、このごろの子ども 自分本位なおしゃべりは得意ですが、人の話をきちんと聞く力に乏しいのです。
ですから、話を最後まで聞けたことだけでほめてあげましょう。
「最後までよくお話が聞けたね」「先生のお話をよく聞いてるね」「お話する人をちゃんと見て聞いてたね」
聞く力が着実に育っていきます。
大人になったね
いつまでも子ども扱いしていると、なかなか甘えがぬけきらず自立心が育ちません。
よそに行ったときのマナーや礼儀作法でも、子どもは大人扱いされた方がきちんと守ります。
きちんと挨拶ができたり、大人が会話しているときに行儀よくしていたりしたら、「しっかりした子ですね」などとたいていはその家の人がほめてくれるものです。
後で、親も「大人顔負けに礼儀正しくできたね」「振舞い方が大人になったね」とほめてあげましょう。
よその家に行ったときのマナーに自信をもち、これからもきちんと振舞うようになるでしょう。
賢いね
「賢いね」と言われる子はどんどん賢くなります。
子どもの賢いところを見つけてほめてあげましょう。
テストで100点を取るだけが、賢さではありません。
70点でも、一度間違えたところをまた同じ間違いをしないのが賢さです。
そんなときも、「賢いね」ってほめましょう。
「賢いね」と言われる子は同じミスを繰り返さない子になります。
課題をすぐに終えるだけが、賢さではありません。
丁寧に書いた方がいいなら丁寧に書いたり、たくさん調べた方がいいならたくさん調べたり、出された課題の意図を考えてできるのが賢さです。
そんなときも、「賢いね」ってほめましょう。
「賢いね」と言われる子は自分の頭で考える子になります。
できるようになるよ
はじめはできなくて当たり前。はじめからできなくても当たり前です。
「大丈夫、できるようになるよ」
そう言ってくれる人が子どもには必要です。
勇気が挫けることがあるかもしれません。
泣いてしまうこともあるかもしれません。
「でも大丈夫、できるようになるよ」
そう言ってくれる人が誰にでも必要です。
言われなくてもできるね
しなければならない宿題。後かたづけ、お手伝いなど。
それを自分から取りかかってするのは当たり前のようでいて難しいことです。
「言われなくてもできるね」「おっ、取りかかりがいいね」
自分からできているとき、ほめると自主性が育つます。
頭いいね
子どもは自分の頭の良し悪しはよくわかりません。
しかも頭の良さを測る一つのモノサシである知能指数というものは、一定の数値ではなく、学習態度や意欲によって伸びていくものです。
子どもが自分は頭が悪いとかバカだと思い込むのは、マイナスです。
むしろ、学習に取り組むときは、自分が「頭がいい」「やればできる」と思っていた方がいいのです。
「頭、いいね」「ほんとに頭いいんだね」
ちょっとしたことでも、そうやってほめられるとことで、自信をもち、意欲的に取り組めるようになります。
そして、頭はどんどん良くなっていきます。
自己最高だね
勉強するときは、自分の記録に挑戦させると意欲も達成感も生まれます。
たとえば、100マス計算をしてタイムを図ります。
これまでの記録よりも1秒でも早くなれば、「やった。自己最高記録だね」と言ってあげます。
水泳で15メールしか泳げなかった子が25メートル泳げるようになったのも「自己最高だ!」といっしょに喜びましょう。
子どもの達成感や喜びが、次の意欲につながっていきます。
完璧だよ
「完璧だよ」「パーフェクトだよ」
何かした後に、こう言ってもらえるとうれしいものです。
すごい自信になります。
小さなことでいいのです。
小さなお手伝いを頼んで、ちゃんとできたら、「完璧にできたね」「パーフェクトだよ」と言ってあげます。
ちょっと苦手な算数の文章題ができたら 「完璧だよ」「パーフェクトだよ」と言ってあげます。
また、がんばろうって気持ちになれます。
よく気がついたね
よく気づく子は、物事に興味関心をもっています。
そして、よく考えます。
子どもが自分の気づきをぽろりと口にしたときがチャンスです。
「よく気づいたね」とほめましょう。
自分で気づいたこと、自分がみつけたことには、子どもはより興味関心をもち、広げていくことができます。
ほめられると、もっと気づく目が養われていきます。
教えてね
子どもが幼稚園や学校で新しく習ってきたことを話したとき、「そんなこと、知ってるわよ。当たり前でしょ」と受け答えると、子どもはがっかりします。
そして、もう話してくれなくなります。
でも、子どもを伸ばすお母さんは知っていても話を聞いてあげます。
「あら、そうなの。よく勉強してきたわね。他にも何か新しいこと覚えたら教えてね」
「面白そうね。よく勉強してきたわね。また何かわかったら、教えてね」
そして、また新しいことを学ぼうとします。
「勉強しなさい」と言われるよりも、「教えてね」と言われる方が、学習意欲が増していくものです。