周囲から「あの人はできるな」と評価される一流のビジネスパーソンというのは、あらゆる当たり前のことを実行できる人のことをいいます。
高度なビジネステクニックが必要なシーンというのは少なく、ビジネスの99%は、当たり前のことで成り立っています。
ですから、当たり前のことを当たり前のようにできる人は、周りの人から信頼される「仕事のできる人」になっていきます。
1つずつご紹介していきますので、自分の取り組むべき課題を見つけ、より確かなものにしていただければと思います。
今回は「ちょっとだけ効率性を意識する」です。
特別な効率化のテクニックはいらない
最近は、どんな仕事をしていても、どんな会社にいても必ず、「効率性」を問われます。
少ない人数で、より多くの仕事を回す。
ムダを省き、より多くの利益を得る。
企業間の競争が激しくなり、1人ひとりの社員が効率性を意識しなければ、会社は生き残ることができません。
そんな時代だからなのでしょう。
本屋さんのビジネス書コーナーに行くと、「仕事の効率性」をテーマにした本がたくさんあります。
しかし、そのようなビジネス書をたくさん読んでいる人が、必ずしも、効率的に仕事をしているわけではありません。
なぜなら、本の中で説かれているビジネススタイルは、あくまでも著者が成功したパターンであって、一般の多くの人にあてはまらないことが多いからです。
誰にでもすぐできる「ついでに」で効率化
そのような、自分に本当に合うか、合わないかわからない難しいテクニックや理論を覚えなくても、シンプルな方法で仕事の効率化は図れます。
私が皆さんにおすすめしたい方法は、
「ついでに」
を習慣にすることです。
たとえば、営業訪問があったら、その近くにある別のお客様を「ついでに」訪問して製品のメンテナンスをする。
お客様は、あなたが「ついでに」顔を出したことなど知りません。
あの人はこまめに顔を出してくれるな、と好感を持ってもらえます。
もし、自分自身で「ついでに」の用事が思い浮かばなければ、周囲に声をかけてみてもいいでしょう。
「新宿まで営業に行くのですが、ついでに、何か用事はありますか?」
こんな風に、声をかけることで、チーム全体の効率化につながります。
もっと小さなことでも、ランチを食べにいく「ついでに」本屋によって情報収集を済ませてしまう。
上司のデスクまで報告しに行った「ついでに」コピーもとってしまう。
1つひとつの「ついでに」の力は小さなものですが、これがまとまった時、大きな効率化を果たしていることになります。
これほど簡単で、確実に成果をあげる効率化はありません。
この「ついでに」できるためには、「今日は何をすべきなのか」、頭の片隅に置いておくこと。
そのため、手帳やスマホに
「やることリスト(TO DO リスト)」を作っておく
といいです。