教育

児童発達支援・放課後等デイサービスで働く人について

児童発達支援・放課後等デイサービスでは、働く職員の入れ替わりが多く、人材不足のようです。

働く人には、いろいろな人がいます。

働くための資格(保育士免許・教員免許など)は、正職員なら通常は必要です。

学歴や経歴もいろいろで、就職するときには経営者から検討され判断されます。

でも、発達障害をもつ子どもたちは、先生の学歴・経歴・資格は気にしていません。

もし私が保護者なら、はて、どうでしょう?

職員なら、どうでしょう?

そういうことについて、いま思うことを書いておきたいと思います。

謙虚で自己改善のできる人は伸びていく

放課後等デイサービスで働く職員には、本当に様々な学歴・経歴・資格・事情をもった人がいます。

学歴については、有名大学や大学院を出た人もいれば、一般の高校や特別支援学校を卒業した人もいます。

経歴については、学校や幼稚園・一般企業で10年以上の職務経験のある人もいれば、ほとんど他所での職務経験のない人もいます。

保育士・(小・中・高・特支)教員免許・公認心理師・作業療法士・ABAセラピストなど様々な免許・資格をもっている人もいれば、もっていない人もいます。

また、なぜ児童発児童支援・放課後等デイサービスの仕事をするようになったか、働く事情や理由や経緯は一人ひとり全然違います。(全員に聞いたわけではないですが、収入を得るためだけという人は皆無で、本当に事情・理由・経緯は様々です)

こういったことは、障害をもった子どもを支援・指導する場面で、あまり関係ないのかもしれません。

ただ、学歴・経歴・資格・諸事情を超えた「人間性」というものは、子どもに対するときに大切であるように思います。

人間性とは、意味が広くわかりにくいですが、私はその人が「謙虚であるか、自己改善ができるか」ということを重視しています。

謙虚であり、自己改善ができる人なら、まず、まわりの職員とうまくやっていけます。

それに、児童指導員としての能力も技量も成長させていけるからです。

もし私が保護者なら、学歴・経歴・資格もある程度気にはなりますが、やはり職員の人間性を重視するでしょう。

子ども好きな気の良さそうなおじさん・おばさんよりも、子どもをある時は優しく、ある時は厳しく、きちんと支援し指導してくれるプロ意識をもった指導員を望むでしょう。

また、後にも紹介する、「親御様の気持ちを」慮る、謙虚で自己改善のできる人に子どもを託したいと思うでしょう。

職員としても、同様です。

同じ職場で同じ時を過ごす同僚として、できればプロ意識をもった謙虚な人と一緒に仕事をしていきたいです。

学歴や経歴や資格は、別にどうでもいいです。

例として、以前勤務した事業所から、創立者で元経営者であった先生を除いて、2人ほどあげます。

一人はその放課後等デイサービスに通いながら特別支援学校を卒業をした19歳の障害をもった人です。できることは限られていたけれど、それらを黙々と忠実にやってくれ、ちょっと困った児童にも先輩として的確な指導ができ、頼りになりました。

もう一人は、その放課後等デイサービスに勤めてまだ4か月目だった人。その人は、その職場に4年間以上勤めている人たちよりも、児童への指導・送迎・清掃・おやつ作りなど、様々な面でプロ意識をもった人でした。

(後で書きますが、私はこの人の助言もあって、その職場を辞めることにしました)

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仕事が続かない、あるいは続く理由

以前働いていた放課後等デイサービスは、システム的によくできた事業所でした。

それは、小学校教師生活50年の大ベテランだった創立者で元の経営者の先生のおかげと思います。

(この職場の窮状を案じて、私が赴任してから2週間後、お手伝いに来られたのですが、実に謙虚で、温かい、尊敬できる方でした。元教員だった奥様も・・・)

私が赴任した当初は、この先生はおられず、職員間に何かギクシャクした、寒々とした雰囲気が漂っていました。

そのうち、この放課後等デイサービスでは、この1年間に大勢の人が次々退職していると聞き、またいろいろ私を世話してくださった(私より若い)先輩職員二人も、あと少しで辞めると聞き、愕然としました。

「先生もこんなところで苦労するより、他所で苦労したほうがいいですよ」

言葉は辛辣ですが、仕事を誰よりも熱心にやり、本質的なことをズバリと端的に教えてくれていた先輩にこう助言されたときは、考えこみました。

2日後、契約上問題がなかったので、退職願を出しました。

結局、私も二人の先輩職員とほぼ同時期に辞めたのは、(詳しく書きませんが)同じ理由です。

放課後等デイサービスでの仕事が続かない、あるいは続く理由としては、いろいろあるでしょうが、働く人たちの人間関係が大きいのかなと考えています。

同じような仕事で、同じような給与・待遇・通勤時間なら、やはり気持ちよく働ける人たちと一緒に働きたいと誰もが思うのではないでしょうか。

他の事業所からも学ぶ

最後ですが、いま、気になっているのは、先日見学した児童福祉施設です。

その事業所の中心的リーダーは、職員を上手にまとめ、保護者からの信任も厚い先生で、明るく快活で、コミュニケーション能力に優れている人でした。

元小学校教員でもあり、子どもの指導に関することは、私の思いや考え方に共通することが多くありました。

無論、いま勤務している事業所でも、日々、先生方から、たくさんのことを教えていただいています。感謝です。

が、さらに他者から学ぶことで、新たに気づくこともあろうかと思います。

小学校教員の時は、年に数度は、他校の研究授業に出かけて行って研修をしたものです。児童発達支援・放課後等デイサービスの業界でも、個人的にでもやった方が自身の研修にもなり、事業所の発展にもつながるように思えます。

職場にこだわらず、多くの人に学びながら、私も謙虚に自己改善をしていければと考えています。

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