いい習慣

「かかと落とし」は、カンタンで効果抜群の健康法

高齢になると、自然に足の筋力が衰え、骨密度が低くなり、日常生活のちょっとしたことでよろめいて転倒し、骨折してしまうリスクが高くなります。

骨折すると、入院したり、自宅に閉じこもった生活になったりするので、身体を動かさなくなり、老化が一層進み、認知症の可能性も出てきます。

そこで、「かかと落とし」をご紹介します。

骨やふくらはぎを強化できる健康効果抜群の健康としておすすめです。

では、まずその健康効果とは・・・。

「かかと落とし」の健康効果

1.骨が強く丈夫になる

骨を刺激することで骨を作る骨芽細胞などが活性化し、骨ホルモン「オステオカルシン」が作られ、骨の代謝が促されます。

また、骨に負荷がかかることで、骨の主成分であるカルシウムが骨に沈着し、結果、骨密度が上がり、丈夫な骨が作られます。

2.体の若返りできる

骨から分泌されるホルモン「オステオカルシン」は、「若返りホルモン」とも呼ばれています。

オステオカルシンは全身の臓器に働きかけて、血糖値を下げ糖尿病の予防をし、記憶や認知機能の向上を高めて認知症の予防します。

また、肥満を防ぎ、肌にハリを与えるなどの効果があります。

3.血の巡りが良くなる

ふくらはぎは重力で下にたまりやすい血液を心臓へと送り返す手助けをしていることから第2の心臓とも言われていますが、かかと落としによってふくらはぎの筋力強化されます。

そのため、血液の循環が良くなります。血糖値が下がり、糖尿病のリスクが減ります。

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「かかと落とし」のやり方

やり方は簡単です。

気を付けの姿勢からつま先立ちをして、勢いよくかかとを地面に落とす。

これを1日30回程度繰り返すだけです。

どこでもできて安全な運動ですが、体重が重いとかかとへの刺激も強くなるので、初めは無理せずに、いすなどに手を置いて、少しずつ負荷をかけていったほうがよいでしょう。

ポイントは二つ。

 ふくらはぎにギュッと力をいれる。

 かかとに衝撃を与える。

これだけです。

年齢に関係なく、いつでも、自分のペースでできるのが良いところですね。

70歳、80歳、90歳になってもできると思いますよ。

スキ間時間にでもやってみる

「かかと落とし」は、やろうという意志さえあれば、だれでもカンタンにできます。

私は、「スクワット」同様「かかと落とし」のために特別に決まった時間を作っていませんが、スキ間時間に毎日やっています。例えば、歯を磨く時、仕事と仕事の合間、誰や何かを待っている時など。

おかげで、先日骨密度を測定したところ、若年成人(20〜44歳)の骨密度と同じくらいと言われました。

子どもたちと公園で鬼ごっこしたときに、ついつい夢中になって全速力を出し、転倒しましたが、骨折はしなかったので幸いでした。

 参考:太田博明著『抜群の若返り!「骨トレ」100秒: 若さの素「オステオカルシン」が活性化する習慣』 (三笠書房) 平田雅人著『”骨ホルモン”で健康寿命を延ばす!1日1分「かかと落とし」健康法』