「夢があるから人生は輝く」とわたしは自分の名刺に印刷しています。
夢があるほうが、ないよりも人生は充実してきます。
夢をかえられたら、もっといいでしょう。
夢をかなえるには、具体的な目標をもつことを大切と思います。
目標がなくても、人間は生きていけます。
目標なんかなくても、いま楽しければいいじゃないか、という生き方もあるでしょう。
ただ、目標があったほうが、もっと楽しいとわたしは経験上思います。
では、この記事では、目標をもつメリットについて考えていきましょう。
(トップの写真は、長崎くんちの花形、龍踊です)
小さな目標を達成することで夢はかなう
「僕が君たちに言えることはひとつだけだ。それは、目標をもつこと。
目標をもつことで、君たちが望むことのほとんどは可能になるはずです」
これは、選手時代のイチローさんが大リーグ1年目にシアトルの小学校に招かれたときに、子どもたちに語った言葉です。
彼独特の表現で、小さなことの積み重ねの大切さについて、こうも語っています。
「夢をつかむことというのは、一気にはできません。ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます」(2004年12月24日、日本の野球少年に向けての言葉)
自分で定めた小さな目標は、大きな夢を叶えるための階段です。
一段一段、上ることで、目指す夢の頂きまで行けるのです。
目標をもつと前向きになれる
今日起きたときに、どんな気持ちだったでしょうか?
「よし今日もやるぞ!」という前向きな気持ちがわいてきたでしょうか?
「それとも、また会社に行かなくちゃいけない」とか「また学校か・・・」とブルーな気持ちになったのでしょうか?
朝起きたときに、前向きな気持ちになれる人は、今日一日に目標をもっているときではないでしょうか。
たとえば、
・今日は、念願の企画を通す。
・今日は、〇〇さんと会って、商談をまとめる。
・今日は、○○検定にチャレンジする、などいろいろ・・・。
それは人から課せられたものではなく、自ら定めたものです。
今日、その目標を達成するためにすることは、夢の実現につながることです。
ですから、朝からやる気もでてくるし、ワクワク感もあるのです。
朝からやる気がある人は、朝起きるのも早い。
ダラダラ寝てなんかいれらません。人生は短い。一日は24時間だけです。
睡眠をしっかりとったら、サッと起きて、サッと身支度をして、すぐにでも活動をしたいのです。
朝、今日の目標が頭に浮かぶ人は、時間をムダにしない。朝から活動意欲があるのです。
朝は一日のスタートです。
このスタートは、一日全体を象徴しています。
スタートがよければ、その後の仕事もはかどるのです。
人生では朝を何度も何度も繰り返し迎えます。
あなたはこれからの先に人生でどんな朝を迎えたいですか?
わたしは、目が覚めた時に、今日一日が与えられたことに感謝し、充実した幸福な一日を予感させる朝を迎えたいと願っています。
シンプルなことですが、朝目が覚めたときに、自分の定めた目標が頭に思かぶかが大切なのです。
目標をもつとワクワクする
人から与えられる目標では、よくないようです。
与えられるものは、ノルマとなり重荷になります。
達成することが重荷になっては、仕事が楽しくなりません。
一日8~9時間仕事をするのなら、時間は一日の約3分の1です。
睡眠時間を除けば、一日は17時間ですから、一日の半分は仕事をしている。
そういう日がほとんどです。
ですから、その時間が楽しいか苦痛かということは、人生の幸福に大いにかかわりがあります。
仕事はきつくても、楽しく充実したものでありたい。
そのためにも、仕事上の目標は自分で決めるのです。
ちょっといまの自分には難しいけれど、少しがんばればできるものがよいのです。
そして、何よりもその目標をもつとワクワクできるものがよいのです。
夢にもワクワク感があります。
たとえば、
本を出版しよう。
英会話をマスターしよう。
世界旅行中をしよう、など。
その夢をより明確にすると、目標になります。
たとえば、期限をつけるのです。
202△年〇月○日までに本を出版しよう。
そのために、数字で目標を明確にするのです。
たとえば、200△年△月△日までに250ページの原稿を書こう。
自分の夢が実現するのをイメージすると、ワクワクする。
だから、いまの作業が楽しくなる。
そんな夢につながる明確な目標を設定するのです。
目標をもつと創意工夫する
仮に上司から与えられた仕事であっても、そこに自分なりの目標をもち取り組んでいくといいです。
そうすると、やる気も知恵も生まれます。
たとえば、「この本の全頁のコピーをとってこい」と言われるとします。
これをただ受身的にやるだけでは、楽しくもなく充実した気持ちにもなりません。
その仕事にも、あなたなりの目標をもつのです。
たとえば、時間の目標をもちます。
この前は、200ページのコピーをとるのに、20分時間がかかったから、今回は15分でやってやろう。
そのためにどうしたらいいか、考えます。
そして、同じ本を二冊並べて、同時にコピーを取れば半分の手間で全頁のコピーができることを思いつきます。やってみると、時間も半分の10分でできるのです。
このように与えられた仕事も、目標をもって、考え工夫すれば、楽しく取り組めます。
お茶くみであっても、つまらない仕事ではありません。
目標をもっていると、仕事ぶりがかわってきます。
お茶は葉っぱ、湯の温度、お茶碗などでお茶のおいしさは変わります。
差し出すときのタイミング、言葉かけなどで相手の受けとめ方は違います。
おいしいと喜んでもらえるお茶の入れ方、出し方を目標にしていると、いろいろな工夫をするようになります。
戦国の武将、石田光成に有名な「三杯の茶」の話があります。
こんな話でしたね。
秀吉が近江長浜城主だった頃、鷹狩途中にある寺を訪れました。利発そうな少年が持ってきた大きな茶碗には、ぬるめ茶がはいっていました。
鷹狩でのどが渇ききっていたので、秀吉は一気に飲みきり、もう一服所望しました。
二杯目の茶碗は前に比べると小さめで、湯はやや熱めで量は半分くらいでした。
秀吉はそれを飲み干し、さらにもう一服を命じました。
三杯目は高価な小茶碗に入れられ、湯は舌が焼けるほど熱く量はほんのわずかでした。
秀吉はこの少年の気配りに感心して長浜城へ連れ帰り、子飼いの武将として目をかけ育てるのです。
現代でも、同様ではないでしょうか。
こんなに美味しいお茶が入れられる人は、仕事ができる、気配りできる人だと、分かる人には分かるのです。
きっとそういう人には、大事なお客が来訪いた際にお茶を入れてほしいと思うでしょう。
あるいは、社長なら自分の秘書として働いてほしい、また重役なら別の会社にとってより重要なポジションで仕事をしてほしいと思うかもしれません。
目標をもつとスピードアップできる
目標をもたないと、その人は「塀の中の牛」ようになってしまいます。
つまり、こういうことです。
塀のある闘牛場に目隠しした牛を連れていき、牛のおしりを力いっぱい棒で殴ります。
すると、牛はびっくりしてパッーと駆けていき、闘牛場の塀に頭をガツンとぶつけて、ひっくりかえります。
しかし、すぐに起き上がってまたあわてて逃げようとします。
でも、目隠しをされているので、逃げられません。
ガツン、ガツンと何十回、何百回と塀にぶつかったあげく、ついに逃げることをあきらめてしまいます。あるいは、そのまま力尽きて死んでしまうのです。
でも、もしもこの牛の目隠しを外したらどうでしょうか。
牛は出口に向かってまっすぐに駆けていき、逃げてしまうでしょう。
この出口が目標です。目標が目の前にあれば、それに向かってまっすぐに走っていけるのです。
別のたとえを使えば、目標は灯台の灯りです。
航海する船はさまざまな危険を負っています。
嵐やシケに合うこともありますし、浅い海底に座礁したり、岩に船体をぶつけたりして、転覆する危険もあります。
特に夜は、視界がさえぎられるので、ますます危険度が増します。
予期せぬ波や風に船体が思わぬところに流されることもあります。
無事に目的の港に辿りつくために、船員は灯台の灯りを探します。
そして、灯台を見つけ、灯台を目標に航路をとります。
そうすれば、迷うことなく、安全に目的の港に漂着できるのです。
目標をもつと、このように確実に、より早く、目的を達成できます。
迷うことも、時間を無駄にすることもなく、最短で確実な道を走ることができます。
それは仕事においても、人生においても言えることなのです。
目標を紙に書くとパワーアップする
自分の夢をつぎつぎと叶える若き成功者が必ずやっていることは、何でしょうか。
小学生のころの社長になりたいという夢をかなえ、いまも成長を続ける社長さんなど多くの成功者が実践されていることです。
それは自分の夢や目標を紙に書くということ。
手帳、ノート、カード、一枚の紙などに自分の願望を文字や図や絵にして表しています。
それを毎日、見るのです。
目標を紙に書いて毎日見ると、次のような利点が生まれます。
1.目標達成までの時間が短くなる。
目標が明確になると、その目標に向かって時間を節約できるのです。
たとえば、誰かと会うときに目的地(約束の場所)が地図に見つけられなければ、ちょっと困ります。
自分の勘にたよって道を間違ったり、人に尋ねて遠回りをしたりして時間をロスすることもあるでしょう。
約束の時間に遅れて、信用を失うことにもなりかねません。
ところが、目的地が地図の上で明確に確認できていれば、まず大丈夫です。
最短時間で行ける交通手段をとり、間違いなく約束の時間前には到着できるはずです。
2.目標達成のための適切な判断ができる。
目標を紙に書くと目標が明確になります。
その結果、あなたの潜在意識にしっかりと植え付けられます。
たとえば、「来年の九月までにビジネス書を書こう」という目標を立てるとします。
それが潜在意識に刷り込まれていると、仕事をしていても、本を読んでいても、テレビをみていても、そのビジネス書に関連する情報が磁石に鉄が吸い付けられるようにインプットされるようになります。
目標が明確になると、今日いま自分が何をすればいいのか、的確な判断が下せるようになります。
3.生きがいが生まれる。
仕事を通して自分の夢をかなえる生活は、多少きついことがあっても充実しています。ストレスが溜まるどころか、生きがい感をもって毎日を送ることができます。
目標は修正・変更できる
ただ、自分が決めた目標であっても、取り組んでいるうちにだんだんきつく感じるときもあるかもしれません。
目標が達成できない→しんどい・きつい→もうやめたい
と、いうパターンに陥らないようにしたいものです。
目標が達成できないようなら、目標自体やその期日、その日のやることなどを修正すればいいのですね。
私も試してうまくいかなったら、しょっちゅう修正・変更しています。
いまの自分が少しがんばれば達成できるものに、変更するのです。
楽しくなれば続きません。
楽しんでやるのが一番の近道です。
目標は、楽しくできるように修正しましょう。
夢の実現に至る道は、きっと何通りもあります。
目標達成、ひいては夢の実現も大事ですが、そのプロセスを楽しむ。
人生自体を楽しみたいものです。