エッセイなど

将来お金に困らないためにインデックス投資を勧める『名著』

昨今、物価高ですね。銀行にお金を貯金していても、ほとんど利子がつかないし、物価の上昇率(約3%)を大きく下回っているので、お金(の価値)は減っていきます。

そこで、ある友人の勧めで昨年から投資を始めることにしました。

投資についてはまったく無知で、ギャンブル性があると思ってやったことはなかったので、それなりに勉強しました。

結論から言うと、やって良かったです。

わかったことをまとめると、

1.若い人ほど、いや60歳以上の人でも(インデックス)投資は、将来のためになる。

2.インデックス投資は、初心者に適した優れた投資方法である。

3.長期・分散・低コストのインデックス投資を続けていけば、ほったらかしでも、お金は増えていく。

ということです。

投資に関する名著で、特に有名なものと、そこに書かれている代表的な主張・言葉をいくつかご紹介します。

これから、投資をしようかと思う方のお役に立てば幸いです。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』

『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール)

プリンストン大学教授バートン・マルキールが、効率的市場仮説に基づいた投資戦略を解説した書籍です。

代表的な主張・言葉:
「効率的市場仮説」:市場は常に効率的であり、市場平均を上回るリターンを得ることは難しいと説いています。
「インデックス投資」:市場平均に連動するインデックスファンドへの投資が、個人投資家にとって最適な戦略であると説いています。
「ランダム・ウォーク」:株価の動きはランダムであり、予測することは不可能であると説いています。

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『敗者のゲーム』

『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス)

この本は、投資の世界をテニスの試合に例え、プロとアマチュアの違いから投資戦略を説いています。

本の主な主張

「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」へ:

プロのテニスでは、優れたプレーヤーが積極的にポイントを取りに行く「勝者のゲーム」です。
一方、アマチュアのテニスでは、ミスが少ないプレーヤーが結果的に勝つ「敗者のゲーム」となります。
投資の世界も同様に、かつては積極的に利益を追求する「勝者のゲーム」でしたが、市場の成熟により、ミスを避ける「敗者のゲーム」へと変化したと説いています。

長期投資とインデックスファンド:

市場の予測は困難であるため、短期的な売買を繰り返すよりも、長期的な視点での投資が重要であると主張しています。
また、低コストのインデックスファンドを利用することで、市場平均と同等のリターンを得ることが、賢明な戦略であると述べています。

コスト管理の重要性:
投資においては、手数料や税金などのコストを最小限に抑えることが、リターンを最大化するために重要であると説いています。

投資家の心理:
投資家は感情的な判断に陥りやすく、それが投資の失敗につながることがあると指摘しています。
冷静な判断と長期的な視点を持つことの重要性を強調しています。

代表的な言葉

「投資とは、ミスをしないゲームである。」
「市場のタイミングを計ることは、ほとんど不可能である。」
「低コストのインデックスファンドは、ほとんどの投資家にとって最良の選択肢である。」

この本から得られる教訓

投資においては、過度なリスクを取らず、長期的な視点を持つことが重要である。
市場の予測に頼るのではなく、コスト管理と分散投資を徹底することが賢明である。
感情的な判断を避け、冷静な投資判断を心がける必要がある。
『敗者のゲーム』は、投資初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層にとって有益な示唆を与えてくれる一冊です。

山崎元さんのご本

山崎元さんは、経済評論家として、個人投資家向けの投資に関する著書を多数出版されています。
その著書は、投資初心者にもわかりやすく、実践的な内容が特徴です。

山崎元さんの投資に関する著書と、そこに書かれている代表的な主張・言葉をいくつかご紹介します。

代表的な著書

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
投資初心者に向けて、基本的な投資の考え方や方法を解説した入門書です。
『ほったらかし投資術』
長期・分散・低コストのインデックス投資を推奨し、具体的な投資方法を解説した書籍です。
『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』
お金と人生、幸せについて、いちばん大事なことを、渾身の力を込めて書き下ろした最後の一冊。

代表的な主張・言葉

「インデックス投資」:
市場全体の動きに連動するインデックスファンドへの投資を推奨しています。
アクティブファンドよりも低コストで、長期的に見れば高いリターンが期待できると説いています。
「長期投資」:
短期的な市場の動きに惑わされず、長期的な視点で投資を行うことの重要性を説いています。
時間を味方につけることで、複利効果を最大限に活用できると述べています。
「分散投資」:
複数の資産に分散して投資することで、リスクを軽減することの重要性を説いています。
特定の資産に集中投資するのではなく、国内外の株式や債券などに分散投資することを推奨しています。
「低コスト」:
投資信託の信託報酬や売買手数料などのコストを最小限に抑えることの重要性を説いています。
コストはリターンを確実に減少させる要因であり、長期的に見れば大きな差となると述べています。

山崎元さんの著書は、投資初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層にとって有益な情報を提供してくれます。

ちなみに、私の場合、銀行の利子より増えればいい、物価の上昇率より増えればさらにハッピーという感じで投資しています。