いい習慣

男脳と女脳の違いから生まれるストレスと対策

私の話、ぜんぜん聴いてくれない。(女性)
彼女の話が長くって、イライラする(男性)

夫婦、恋人に限らず、男女の間で、このようなストレスが悩みとなっていませんか。

これは、男脳と女脳の違いから生まれるストレスの典型的な例です。

では、どうしたらいいんでしょうか?

悩み~妻の機嫌が悪い

私の知人(男性)に、

最近、妻の機嫌が悪いんですよ。なんか朝から怒っている感じで、『どうしたの?』って聞いても『別に』なんて素っ気ないし、僕には原因がまったくわからないんです・・・」

と悩んでいる人がいました。

その時、知人の心理カウンセラーも同席していて、その人に次のようなアドバスをしました。

「最近、奥さんの話を聴いてあげてますか?」

「いやあ、ないですね。だいたい最近、まともな会話が成立しないですから」

「それならね、今日帰ったら、15分くらい、ずっと奥さんの話を聴いてあげてみたらどうですか」

「えっ?15分も、聴くだけですか?でも、彼女の話って、近所の奥さんがどうのこうとか、猫がどうのこうのとか、そんなどうでもいい話ばかりなんですよ」

「そう、それをうなずきながら聴いてあげたらいいですよ。途中で口をはさまずにね。ただ黙って聴くだけです

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妻が激変!

彼はその通りやりました。
実際は15分ではなく、30分間聴いてあげたそうです。
それこそ、男性にとってはどうでもいいような話ばかりを。

その結果どうなったか。

1週間後、彼は報告してくれました。

「妻が激変したんですよ!『私の話を聴いてくれてありがとう!』って涙を流しながら、抱きしめてくれたんです」 

その日の晩御飯は、特別をおいしかったとか・・・。

男脳と女脳の違いから

なんで、こういうことになるかというと、女性の脳と男性の脳の違いから説明できます。

両者は、個人差はありますが、生まれつき違います。

一般に女性の右脳と左脳をつなぐ「脳梁」(のうりょう)が太いため、情報の連絡がよくなります。

そのため、女性は言語能力が発達し、子どもの頃からおしゃべりが多く、得意となります。

それに女性にとって、おしゃべりはそれ自体が快感で、ストレス発散の有効な手段となります。

さらに、女性は、自分の話を聞いてほしい。共感してほしいという欲求をもっています。

ただし、男の方は、女性の長話をおちおち聞いていられません。

「で、結論は?」「その理由は?」
「だから、何が問題なんだ?」

「それなら、こうすれば解決するじゃないか」

と、仕事モードで、「結論」「理由」を求め、「解決」を出そうとします。

女性の方は、解決策を求めているわけではなかったり、ただ話を聴いてほしいだけだったりするのです。

ですから男性が、「で、何が言いたいんだ。お前の話は長いし要領がつかめん」。

そんなことでも言おうものなら、「もう!全然、話を聞いてない!私を分かってくれない。愛してくれていない」と女性が怒っても仕方ないでしょう。

聴いてあげるだけで解決

ある心療クリニックでは、男女に限らず、相手の話を15分間聴いてあげるの方法を薦めています。

「そうなのー」「なるほど」「大変だったね」「で、それから?」

などと、肯定的に相づちを打つと効果的だそうです。

相手に共感してあげる。
理解してあげる。
受け入れてあげる。

のですね。

すると、両者の関係はよくなるんです。

15分でなくても、わずか5分間でもいいいかもしれません。

大切な人の話を聴いてあげる心がけは、忙しすぎる現代人に必要なことではないでしょうか。