●「やってみせて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かじ」 by山本五十六
ほめられて伸びるのは子どもだけではない
先日、「子どもを伸ばす親の7つの秘訣」というテーマで講演をしました。
こういうテーマですと、必ず、話題になるのは、「子どもをもっとほめましょう」ということです。
お母さんやお父さんのほめ言葉は、子どもの成長に不可欠です。
特に、笑顔をともなったほめ言葉は、子どもの最大の励ましとなり、やる気を引き出し、その能力を最大限に伸ばしていきます。
ところで、ほめて伸びるのは、子どもに限ったことではありません。
大人もそうです。
大人も、認められ、ほめられることで自分の能力を伸ばしていけます。
一流の才能をもっている人でも、誰かがそれを認めてほめてあげなければ、花を咲かせることはできません。
ほめられて花を咲かせた超一流プレーヤー
たとえば、大リーグのイチロー選手。
イチロー選手は、元オリックスの仰木彬監督(故人)に見出されました。
イチロー選手は、クセのあるプレーヤーでしたから、前任の監督の指導方針と合わず、3年間、2軍でくすぶっていました。
しかし、次の仰木彬監督は、イチロー選手のセンスの良さを見抜き、1軍に抜擢しました。
名前も、「鈴木一朗」から「イチロー」として、どんどん試合で使いました。
その良い点を認めてほめて伸ばしました。
それに応えて、イチロー選手は、いきなり首位打者。
しかも、210安打の日本記録を達成したのです。
マラソンの小出義雄監督(故人)も、選手をほめて指導した人です。
小出義雄監督が育てた女子マラソン選手には、有森裕子選手、高橋尚子選手、鈴木博美選手などのメダリストがいます。
「あいさつがいいね」
「今日も調子よさそうだね」
ともかく、ほめて、ほめて、ほめまくります。
「おまえなら 世界一になれる!」
自信をつけさせ、やる気を出させます。
そうして選手たちは自分の能力をどんどん伸ばしていくことができたのです。
参照:小出義雄著『君ならできる』(幻冬舎)
ほめるとこんなにも良いことがある
人をほめると、いいことがたくさんあります。
1.認められ、ほめられれば、ふつう誰でも嬉しくなります。
2.自信がつきます。
3.意欲が湧きます。
4.前向きになれます。
5.人間関係が良好になります。
それは、家庭でも職場でも、同じではないでしょうか。
まわりの人をよく見て、いいところを探してみましょう。
そしてひと言、ほめてみましょう。
たとえば、食事をするとき、
「これ、おいしいね」
きっと、喜んでもらえます。
そして、食卓が明るくなります。
たとえば、仕事中に、
「これ、よくできてるね」
きっと、その人はもっとやる気になります。
そして、チームのモチベーションも上がります。
さらに言いましょう。人をほめると、いいことがたくさんあります。
6.感謝されます。
7.自分自身も笑顔になれます。
8.家庭や職場が明るくなります。
9.子どもの成績が上がります。
10.仕事の業績が上がります。
11.家庭や職場に幸せ感が生まれます。
全部ではなくても、このうちのいくつかが実現するでしょう。
それは、たった一言のほめ言葉から始まるのです。
相手のいいところを見つけてほめよう。
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★ご参考までに ブログ「子育て・教育プラス1」 に、効果的なほめ方やほめ言葉を多数紹介しています。