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憎しみは愛でしか消えない
~名作映画「ベン・ハー」より
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今日は、古い名作映画の話です。
チャールトン・ヘストン主演の名作映画「ベン・ハー(Ben Hur)」です。
映画「ベン・ハー」は、イエス・キリストが生まれて処刑されるまでを背景に、ローマ帝国下ユダヤ人の名家の長男ベンハーの波瀾万丈な人生を描いた大スペクタクル映画です。
製作期間6年半、5万人のエキストラ、当時でも破格の54億円の巨費で描いた、スケールの非常に大きな作品で、1959年アカデミー賞の11部門を獲得しました。
わたしが以前勤めていた学校ではこの映画を小学校高学年によく観せていました。
そのため、わたしは5回は観たことがあります。
すごく面白くて感動的な映画です。
では、そのストーリーです。
(これから観るので知りたくない人は飛ばしてくださいね)
西暦1世紀の初め、ユダヤがローマ帝国の支配下にあった頃の話。
ユダヤの都エルサレムにローマ駐屯軍の新将校メッセラが着任した。
彼はこの地の貴族の息子ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)と幼な友達だった。
しかし、メッセラは立身出世主義者となっており、ベン・ハーと今は相いれなかった。
ある事件からベン・ハーの一家がローマへの反逆罪に問われた時、メッセラは無罪の口添えを請われたが、拒否した。
そのため、ベン・ハーの母と妹は地下牢に入れられ、ベン・ハー自身は無実の罪で奴隷としてローマ軍のガレー船へ送られた。
途中、砂漠で渇きに倒れた時、飲み水を恵んでくれた人があった。
ベン・ハーは、この人の優しく力強いまなざしを忘れなかった。
ローマ艦隊が海賊船団と戦った際、ベン・ハーは司令官アリアスの命を救ったことで、その養子に迎えられる。
ユダヤの地に帰ったベン・ハーは、そこでハー家の財宝を守っていた
かつての忠実な使用人とその娘エスターにめぐり合った。
ベン・ハーと相思相愛であった恋人エスターは、ベン・ハーの母と妹の世話もしていた。
が、2人は不治の病にかかり死の谷にいたので、彼女らの願いどおり2人は地下牢で死んだとベン・ハー告げた。
ベン・ハーは2人の仇を討つことを誓い、大戦車競争に出場し、無敵だったメッセラを破った。
瀕死の傷を負ったメッセラはベン・ハーに告げて息絶える。
お前の母と妹は死の谷で生き恥をさらしているというのだ。
新たなる怒りと憎しみに煮え返りながら、早速、彼は母と妹に会いに行く。
ナザレのイエスの奇跡を信じていたエスターは2人をイエスと会わせたいと死の谷から出ることすすめる。
だが、頼みにしていたイエスが、十字架を背負い歩いながら罪人として刑場へ向うゆく姿を4人は目の当たりにする。
ベン・ハーは、そのイエスこそ、砂漠で水を恵んでくれた人だったと気づき、今度は彼が1杯の水を捧げた。
イエスは貼り付けにされ死んだ。
しかし、そのとき奇跡が起こった。
母と妹の病は癒え、元の姿に戻ったのである。
ベン・ハーは歓喜する2人を見つめながら、ローマへの怒りや憎しみが消え去り、喜びと希望を体中に満ち溢れされるのだった。
結末にちょっとひっかかる人がいるかもしれませんが、この映画の見所は満載。
4時間近い映画ですが、まったく飽きることのないストリー展開。
CGをまったく使っていない、大戦車競争の本物の迫力。
壮大なスケールと繊細な人物描写。
質実剛健で誠実で心優しい、主人公ベン・ハーの魅力。
20世紀の紛れもない名作です。
「憎しみは愛でしか消えない」
まだの方は、是非、ご覧になってください。
いい映画を観よう。
きっと得るものがあると思います。 (^.^)
出典:映画『ベン・ハー 』1959年のアカデミー賞11部門を獲得した名作です。
監督は、アカデミー監督賞を3回受賞、ノミネート回数は12回に上る、
巨匠ウィリアム・ワイラー(代表作『ベン・ハー』『ローマの休日』など)
ちなみに原作は、1880年にルー・ウォーレスが発表したベストセラー小説『ベン・ハー』だそうです。