▼先日、姫野友美さんという方の講演会を聴きに行きました。
この人は、テレビのコメンテータとしてよく出演する医学博士、心療内科のお医者さんです。
著書に、ベストセラー『女はなぜ突然怒り出すのか?』などがあり男女の脳や意識の違いから生まれるすれ違いやトラブルの原因をおもしろく解説していらっしゃいます。
▼講演は、「男脳と女脳の違いから生まれるストレスとその対策」という内容でしたが、おもしろかったです。
男脳と女脳の違いから生まれるストレスの例
たとえば、「女はなぜ、喫茶店で2時間もしゃべり続けるのか?」
これは女性の右脳と左脳をつなぐ「脳梁」(のうりょう)が太いため、情報の連絡がよくなるから。
そのため、女性は言語能力が発達し、子どもの頃からおしゃべりが得意となります。
それに女性にとって、おしゃべりはそれ自体が快感で、ストレス発散の有効な手段です。
女性は自分の話を聞いてほしい。共感してほしいという欲求をもっています。
▼ただし、男の方は、女性の長話をおちおち聞いていられません。
「で、結論は?」「その理由は?」
「だから、何が問題なんだ?」
「それなら、こうすれば解決するじゃないか」
と「結論」「理由」を求め、「解決」を出そうとします。
女性の方は、解決策を求めているわけではなく、ただ話を聴いてほしいだけだったりするのです。
ですから旦那さんが、「で、何が言いたいんだ。お前の話は長いし要領がつかめん」。
そう言おうものなら、「もう!全然、話を聞いてないのね!私を馬鹿にしているの」と奥さんは怒り出します。
しかし、その怒りは男性には突然のようですが、女性としては当然の反応と言えるでしょう。
対策~聴いてあげるだけで解決
▼姫野さんのクリニックでは、患者さんひとりに対して、15分間は話を聴いてあげるのだそうです。
「ふむ、ふむ」「そうなのー」
「へー」「なるほど」
「すごいわね」「で、それから?」
話を聴いてもらうと、患者さんは一応、安心できるとのこと。
▼家庭でも、15分間の話を聴いてあげたり聴いてもったりする関係が忙しすぎる現在人のストレス解消に有効だそうです。
「15分で50年間、もちますよ」(笑)とのこと。
ま、それは冗談でしょうが、特に女性のストレス解消のためには効果はあると思います。
家庭でお母さんの気持ちが穏やかですと、家庭内に平安が生まれ、子どもにも良い影響があります。
15分が無理なら、まずは5分でもいいかもしれません。
相手の話を愛情をもって聴いてあげるのです。
夫婦、親子間のちょっとした気配りと思いやりで、家庭の平和は保たれるのです。
人の話をうなずきながら聴こう。
身近な平和のために・・・ (^.^)
【出典】姫野友美著『女はなぜ突然怒り出すのか?』(角川書店)