勉強というと、親はテストの点が気になるものです。
学力をつけさせたいと願う親は、まずテストの点数を重視しています。
テストでは、どの子どもいつも百点は取れるわけではありません。
七十点、六十点、あるいはそれ以下の点をとることは誰にでもあります。
すべての教科にいつも百点を取れる子など存在しません。
それがわかっているのにもかかわらず、つい口に出てくることがあるようです。
ミスを責めるだけだと・・・
「あれ、ここ間違えの?ここができていれば百点だったのにね」
「クラスに百点取った人は何人くらいいたの?
そう、じゃあ、あなたも百点取れたんじゃないの」
こういう風に言われれば、
子どもは百点を取れなければ失敗だと思い込みます。
テストがプレッシャーになり、重荷に感じるようになります。
そして、劣等感をもっていくようになります。
百点を目指すのは、決して悪いことではありません。むしろ良いことです。
でも、目指しても、失敗はあるのです。
失敗をすれば、子どもは落ち込みます。
落ち込んでいるところへ、親からの叱責が加われば、ますます自信を失い、やる気をなくします。
テストでミスをした後が大事
ちなみに、テストは、百点をとるために受けるものではありません。
勉強したことをどれだけ理解しているか、できるのかを評価するために受けるのです。
できていないところがあれば、そこをまたもう一度、勉強し直せばいいのです。
そういう個所が見つかるだけでも、テストにチャレンジした甲斐があるというものです。
失敗して大切なのは、その後です。
その失敗を自分の財産とできるかどうか。
その失敗から学び、新たなチャレンジができるかどうか、です。
学校では百点までしか取れませんが、社会では失敗から学びチャレンジできる人なら、
二百点、三百点、それ以上の働きができるようになります。
失敗から学び続ける人は偉大な人になります。
ホンダ自動車の創立者、本田宗一郎氏は言いました。
「世間は私を成功者だと言うが、とんでもない。
私がこれまでやってきた九十九%のことは失敗ばかりだった。
成功したのはわずかに1%だけですよ」
失敗を恐れず、チャレンジすること。
失敗から学び、前進できること。
そういう前向きな子どもに育ってほしいものです。
★今日のプラスアップ1★
失敗は財産になると教えよう。(^.^)