2015年1月10日(土)に名古屋で「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動10年目の記念イベントコラボ講演会がありました。
講演テーマは「人を幸せにする言葉の習慣」でした。
メルマガ読者の方もたくさんご参加くださり、どうもありがとうございました。
皆様、想像したとおり素晴らしい方々ばかりで、とても良い雰囲気の集いでした。
私は、この集まりで、メインのお話を45分位させていただきました。
おおまかな内容は
1.口に出す言葉の習慣(話し言葉)
2.祈りの言葉の習慣
3.書き言葉の習慣
でした。少しご紹介します。
最初に話したエピソード
実はさっき、「PTA名古屋」新聞の方の取材があり、このようなことを聞かれました。
「中井先生は、言葉をテーマにした書籍をたくさん出版されていらっしゃいます。
この一言で勇気が出た、元気になった、と感じる読者が大勢いることと思います。
先生が、こうした心に響く言葉を多くの方々に届けようと思われたきっかけとなった言葉があったのでしょうか」
私が答えたことは、こうです。
きっかけは、いくつかありますが、思い出すのは、大学4年の時の教育実習で初めて小学2年生に授業をしたときのことです。
それは参観者が大勢いる研究授業でした。
そのとき、大失敗をしました。
指導案では45分で終わるべき内容を90分かけても終われなかったのです。
予定の45分で終わらなかったので、勝手ながら、次の担任の先生の授業時間をつぶして、そのまま授業を続けたのですが、それでも終わらず、次が給食の時間だったので、残りは宿題にして終えました。
前代未聞、言語道断の大失敗です。
後で参観者との反省会があり、約20名の教育実習生や先生方から散々に批判されました。
悪いのは自分でしたから、反論の余地もなく、ただ縮こまって聞いていました。
自分が失敗だとわかっていることを、繰り返し批判されるので、本当に落ち込みました。
でも、その中で一人の先生がこう言ってくれたのです。
「あれほど時間がかかったのは、中井君が子どもの発表を最後まで聞いてあげていたからです。教師になったら、これからも子どもの話をよく聞く教師でいてください」
その言葉で私は救われました。
5年たって、10年たって、20年たって、反省会のときに言われた他の言葉は全部忘れましたが、この言葉だけはいまでも忘れられませんでした。
そして、気づいたんです。
失意の人を励ます温かい言葉こそが、人の心に残り、その人を支えていく本当に価値あるものになると。
そして、自分もそんな言葉を言えるような人になりたいと思うようになったんです。
口に出す言葉の習慣(話し言葉)
言葉には人を動かす力があります。
そのことを示すための1つの話をします。
よく親の言葉が子どもに及ぼす影響を説明する際に使うたとえですが、
心の中に2つのコップがあると想像してみてください。
1つは、きれいな水が入ったコップ。
もう1つは、泥水が入ったコップ。
もし、親が子どもの心を濁らせるような言葉「あなたはダメな子ね」
「無理、無理」「どうせ、できっこない」など、否定的な言葉を言っていると泥水のコップに濁った水がたまっていきます。
そして、いつか泥水があふれ出て、親やまわりの人にも同じようなことを
言ったり、荒れた態度をとったりするようになるのです。
逆に、子どもに「あなたならできるよ」「すごいね」「はじめるだけでもいいことだよ」など前向きで肯定的な言葉を言ってあげると、もう一方のコップにきれいな水がたまってくるのです。
あるいは「ありがとう」「おかげで助かるよ」という感謝の言葉、「大好きだよ」「大切な子なんだよ」「宝物だよ」など愛のある言葉も、そうです。きれいな水がどんどんたまってくるのです。
そして、いつか水があふれ出て、親やまわりの人にも同じようなことを
言ったり、思いやりのある態度をとったりするようになるのですね。
また自己肯定感をもって、チャレンジ精神で行動できるようになっていく
のです。
子どもほど顕著ではないかもしれませんが、大人である私たちも同じです。
心にたまり、あふれたものが言動になって外に出ていくのです。
ですから、自分が発する言葉は、人を幸せにできる言葉、「前向き・肯定的・感謝の言葉」がいいのですね。
人を幸せにする言葉の習慣「ありがとう」
どんな言葉が人を幸せにするのでしょうか。
最強の言葉は、感謝の言葉です。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
この言葉を一日に何度でも何度でも言うと不思議にいいことがあります。
まず自分の心が感謝で満ちてきます。
ということは、ちょっとした恨みとか妬みとか悲しみとか、マイナスの感情が消えていくということです。
変わるのは、まわりの人もです。
「ありがとう」
と言われる人も、やはりうれしい。
うれしいと、もっと「ありがとう」と言われることをやりたくなります。
自ら進んで・・・。
ですから、「ありがとう」の多い人の周りにはパッピーオーラ、笑顔、明るさにあふれてきます。
それに引き寄せられて、いい人が集まってきます。
名古屋でのコラボ講演会に、夢をかなえる「ありがとうカウンター」の提唱者、内田達雄さんも出席していらっしゃいました。
なので、少し彼のことも話題にしたのですが・・・。
内田さんは、ダメセールスマンだったときに、様々な成功者との対話の中から感謝の重要さに気づき、それから「ありがとう」をひたすら言うようになったそうです。
「何かあったらありがとう。何もなくてもありがとう。何があってもありがとう。」
すると、みるみる仕事も人間関係もうまくいくようになったのです。
夢が次々とかなっていきました。
セールスの売上は日本一を達成。
自分の会社も作って代表取締役に。
本も、絵本も出版。
いま彼は、「ありがとうカウンター」を作って小学生や幼稚園児たちに無料配布しています。なんと50,000個以上。
そして、「ありがとう」でいっぱいの地域、社会、日本、世界を実現化しよう「ありがとうプロジェクト」を実行中なのです。
それにしても、ものすごいエネルギーです!どこからこんなエネルギーが湧いてくるのでしょう?
それは、「ありがとう」から。
「ありがとう」という言葉の積み重ねから。
「ありがとう」から生まれる幸せな感情から。
人は「ありがとう」で変わるのです!
人を幸せにする祈りの言葉
では、私たち大人が自分の心にあるコップを前向き肯定的な言葉、感謝の言葉、愛ある言葉でいっぱいにするにはどうすればよいでしょうか。
そういう言葉を自分に語ってくれる人の話を聞いたり、良い本を読んだりするなどの方法があるでしょう。
それらも、もちろん良いのですが、私にとって最も効果的だと思うのは、
祈ること、神さまとの対話することです。
私たちのお父さんである神さまと付き合い、神さまの言葉を自分の心に取り入れることです。
神さまは、私たちが大好きです。
わが子がどんな欠点をもっていても、弱いところがあっても受け入れ、
ゆるし、はげましてくださるお父さんです。
私は仕事をする前、仕事中に祈ります。
「今日、書くこと話すことにおいて、人を励ます温かい言葉を発することができますように、どうか神さま助けてください」と。
マザー・テレサは、「祈らなければ私は何も活動ができません」とおっしゃいました。
その気持ちはよくわかります。
私も、神さまが祈りに応えてくださらなければ、これまで本を書くことも
人前で話すこともできなかったでしょう。
祈る習慣こそ、私にとって自分と人を幸せにする最良の言葉の習慣です。
人を幸せにする書き言葉の習慣
文章を書いて発信することで、人を幸せにできます。
私は作家なので、そう願って文章を書いています。
ただ、作家でなくてもいいのです。
文章にによってだれでも人を幸せにできます。
少なくとも幸せを願いながら書くことはできます。
実際、生徒さんや保護者、先生方の幸せを願いながら、毎日ブログに記事を書いていらっしゃる校長先生がいらっしゃいます。
愛知県一宮市立大和中学校校長の山田貞二先生と木曽川中学校校長の平林哲也先生です。
お二人は、校務の合間を縫って1月10日(土)の講演会にご参加くださり、早速、その日に記事をアップされていました。
私は、日本全国の学校のHPを拝見していますが、愛知県一宮市立の中学校のHPは、特にすごいです!
毎日更新されています!
土日、祝日も、12月31日も1月1日も・・・休みなく。
しかも、一日にいくつもの記事が紹介されているのです。
両校が大切にしているキーワードは「凡事徹底」です。
当たり前のこと、小さなことでも続けると、平凡が非凡になります。
書くという平凡なことでも、続けていくと力をもつようになります。
書いて文章を読んでくれる人を幸せにできるのです。