この記事は、「ふつうの人」が、仕事でもっと「うまくいく人」に変わるための小さな習慣を紹介するものです。
対象読者は、まだ社会人として日の浅い、特に入社3年目までの若い人ですが、場合によっては、新人社員を指導する若きリーダーや経営者の方にも役立つでしょう。
企業としての職種や規模が違いはあり、多少ご自分の会社に合わない表現があるでしょうが、様々な人と関わっていく社会人として基本は同じです。
どんな職業の人からも、貪欲に学べる人が強いのです。
実行すれば、あなたは確実に仕事上の意欲やスキルが向上し、人間関係がよくなっていきます。
その結果、あなたの仕事はもっとうまくいくようになっていきます。
ご紹介する小さな習慣や考え方は、どの業務の方にも応用できるごく当たり前のことです。
★本記事のスタイルとしては、まず
〇ふつうの人の例
◎うまくいく人の例
をあげています。その後、【解説】をし、最後の【まとめ】を入れています。
どうかあなたも前向き積極的に学び、社会人としての自分をどんどん伸ばしていってください。
ちょっと早めに行動しよう
商談の相手との約束の時間に遅れてしまった。
〇ふつうの人
「ちょっと交通渋滞につかまっちゃって……。申し訳ありません、だいぶ待たれましたか」
「いえ、そんなに……(こっちも交通渋滞だったんだがな)」
「ああ、よかった。では時間がないので早速ですが、例の件……」
相手は、遅れた人への不信感がぬぐえないまま、話を聞くことになる。
◎うまくいく人
「申し訳ありません。私の不注意で遅れてしまいました。かなり長い時間、お待たせいたしました。本当に申し訳ございませんでした」
時間に遅れたのは自分の責任だとして、明らかに相手が許してくれたと思うまで謝る。
「いえ、いいんですよ。誰でも一度や二度はあることですから……。それより、例の件ですがね」と言ってもらえれば、ひとまず安心。
それでも商談が終われば、別れ際に「今日は約束の時間に遅れて本当に申し訳ありませんでした」ともう一度謝る。
約束の時間に遅れて、「バスが遅れてきたので……」「電車が……」という言い訳は、社会人としては、ちょっといただけませんね。
ビジネスの世界では、「タイム イズ マネー」です。
誰にとっても、わずか5分であっても貴重な時間資源。
約束の時間に遅れて行けば、相手にその貴重な時間をムダにさせてしまいます。
それに、連絡ミスか何かアクシデントでもあったのかと心配をかけます。
ですから、もしも遅れてしまったら、言い訳をするよりも、まず相手に迷惑をかけてしまったことを心から詫びた方がいいのです。
会社の会議にも、ちょっとでも遅れていけば、それは会議に参加している人全員に迷惑をかけます。
会議が定刻に始まらなくなって、参加者の時間をムダにするからだけではありません。
誰かが遅れてくることで、会議のモチベーションを最初から下げることになるからです。
優秀なビジネスマンは、自分がどんなに忙しくても、約束した時間より前にその場に行き、相手を待っています。
そういう人は、ビジネスパートナーとして信頼されます。
約束の時間を守るとは、相手を大切にするということです。
人は自分の時間を大切にしてくれる人といっしょに仕事をしたいものなのです。
●相手の時間を大切にすれば信頼される
どんな状況でもポジティブに考えよう
「あなたは運がいい方ですか?」と聞かれて。
〇ふつうの人
「いやあ、どうでしょうね、いいときもあれば悪いときもありますから……」と、はっきりしない。
◎うまくいく人
「はい、運がいいです」と即答できる。
うまくいく人は、いつも自分は運がいいと思っています。
たとえば今から営業に出かけようとする矢先、急に雨が降ってきました。
ネガティブ思考の営業マンは、こう思います。
「雨か、ついてないな。雨の日は車は渋滞するし、歩くときに傘をさしてもスーツがぬれるし、天気の悪い日は先方も何かと気分がさえなしだろし、こういう日に営業をしてもダメだろうな」
ところが、ポジティブ思考の営業マンは、こう考えます。
「雨か、ラッキー!雨の日に動き回る他社の営業マンは少ないし、この前は『雨の日までご苦労様、お宅は熱心だね』と社長さんがねぎらいの言葉をくださって注文が取れたこともあったし、これは恵みの雨だ。」と前向きに考えます。
ネガティブ思考まま訪問先を訪れると、言葉の調子も表情も暗く、お客様にも不信感を与えてしまいます。
一方、ポジティブ思考の営業マンは、前向きかつ明るい調子で、相手を自分のペースにのせてしまいます。
うまくいくのは、当然のことながら、ポジティブ思考の営業マンです。
ポジティブ思考の人は、どんなときでも積極的・肯定的にとらえ、その状況のおかげでうまくいくと信じて、行動できる人です。
●ポジティブ思考が幸運をよぶ