1.私には特別な才能はない。人より情熱的に好奇心が旺盛なだけだ。
アルベルト・アインシュタイン(1879~1955年 ドイツ)
アインシュタインは、いまや「天才科学者」と誰も認めていますが、子どものころはみんなから「ばか」だと思われていました。
アインシュタインの生い立ち
3歳まで言葉をしゃべらなかったので、両親はほんとうに心配していました。
学校に行く年になってもまともに話すこともできなかったから、先生やクラスメートからばかにされたし、しゃべれるようになったら、先生に質問ばかりして授業をぶちこわし、とてもおこられたのです。
アインシュタインの好奇心をひきだすきっかけになったのは、5歳のとき、父がくれた方位磁石(コンパス)でした。
だれもさわっていないのに、機械じかけでもないのに、コンパスの針はくるりと動いて、北をさす――アインシュタインはそのふしぎに驚き、夢中になりました。
そして、自分で好奇心のおもむくままに勉強したのです。
アインシュタインはなんにでも興味をもちました。この世の中はふしぎにあふれているのだと感じて…。
アインシュタインの才能が花開く
その後、アインシュタインはヨーロッパでも最高のレベルをほこる、スイスの「チューリッヒ連邦工科大学」に入学して、光が粒子であることをつきとめたり、相対性理論という難しい理論を完成させて、ノーベル賞をもらうことができました。
相対性理論というのは、とても大ざっぱにいうと、止まっているものと動いているものでは、時間のスピードや長さがちがうという理論です。
止まっているときに走っている車を見たときと、走りながら走っている車を見たときでは、車のスピードはちがって見える。
では、自分が光と同じスピードで動いているときに光を見たら、どんなふうに見えるのだろう?――と、アインシュタインは若いころから、気になって、ずっと考えていました。これが、相対性理論が生まれるきっかけになったのです。
1921年にノーベル賞を受賞。世界で最も影響力のある人物として知られるようになりました。
アインシュタインが言うように、自分のまわりのさまざまなことに、「なんでだろう?」「どういうことだろう?」と、好奇心を感じること、そして、ずっと考えつづけること――それが大切なのですね。
アインシュタインの名言
2.私は賢いのではない。問題と長く付き合っているだけだ。
3.偉大な精神を持つ人々は、平凡な人々から強い反発を受けるのが常だ。平凡な人というのは、過去の慣習に盲目にならず、勇敢に意思表示する人々のことを理解できないのだ。
4.どんな条件であれ、私には確信がある。神は絶対にサイコロを振らない。
5.重要なのは、疑問を持ち続けること。知的好奇心は、それ自体に存在意義があるものだ。
6.信仰のない科学は不完全だ。科学のない信仰は盲目だ。
7.失敗したことのない人間というのは、挑戦をしたことのない人間である。
8.成功者になろうとしてはいけない。価値のある男になるべきだ。
9.同じことを繰り返しながら、違う答えを求めているなんて、狂ってる。
10私の信念は、弱さや儚さの中に存在する卓越した精神への、謙虚な賛辞から成り立っている。
11.人生とは、自転車に乗っているようなもの。バランスを保つためには、走り続けなければならない。
12.誰かのために生きることにのみ、生きる価値がある。