毎日、毎日、あらゆる面で、
僕はどんどん良くなっている。
オグ・マンディーノをご存じでしょうか。
オグ・マンディーノ (1923~96)は、世界で3000万冊以上の自己啓発書を発行している著述家・講演家です。
日本でも『十二番目の天使』『この世で一番の贈り物』など多くの本がベストセラーになっているので、ご存じの方は多いでしょう。
先の言葉は彼の最初の作品、名著『十二番目の天使』からの引用です。
『十二番目の天使』を読んで・・・
『十二番目の天使』をこの前、再読しました。
やはり感動、そして感涙・・・。
そこで、もう一つの言葉を紹介しようと思いました。
先日は「あきらめない、あきらめない、絶対にあきらめない」でしたが、今回も『十二番目の天使』に出てくる少年ティモシーの言葉です。
ティモシーは野球は下手だが、いつも精一杯のプレーをし、いつも他の子供た
ちを励ましている笑顔の少年です。
「毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなっているんです」
ティモシーからこの言葉を聞いたとき、監督のハーディングは驚きました。
それは、ビジネスマンとして出世街道を歩み始めた頃、彼の人生によい影響を
与えた一冊の本に載っていた言葉だったからです。
ポジティブな自己暗示を・・・
物語のなかで、この言葉について次のような説明がしてあります。
その本はフランスの心理療法学者、エミール・クーエが書いた『意識的自己暗示による自己支配』。
この本のなかで、クーエは、「心身双方の病気のほとんどは、ポジティブな自己暗示によってきれいに取り除ける」と言っていました。
彼の説は、広く多くの人に受け入れられることになります。
繰り返し言いつづけるポジティブな言葉によって、心身の病気を含む、人生のあらゆる問題を解決できると多くの人が信じたのです。
その主張を裏付ける上で最も大きな役割を果たしたのが、「毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなっている」というフレーズでした。
「毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどん良くなっている」
実は、ハーディング自身も若い頃、繰り返し言いつづけた言葉だったのです。
『十二番目の天使』では、この言葉を繰り返し、健気にも常に前向きに精一杯
生きるティモシー少年が実にさわやかです。
妻子を失った絶望から自殺をしようとしていたハーディングでなくても、このティモシー少年の生き方から私たちも多くのことを学べると思います。
あなたも、心が清められるような涙を流してくださいね。
★何度も繰り返してみよう。
「毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどん良くなっている」