周囲から「あの人はできるな」と評価される一流のビジネスパーソンというのは、あらゆる当たり前のことを実行できる人のことをいいます。
高度なビジネステクニックが必要なシーンというのは少なく、ビジネスの99%は、当たり前のことで成り立っています。
ですから、当たり前のことを当たり前のようにできる人は、周りの人から信頼される「仕事のできる人」になっていきます。
1つずつご紹介していきますので、自分の取り組むべき課題を見つけ、より確かなものにしていただければと思います。
今回は「ほんの少し心遣いを添える」です。
ちょっとしたことで相手の印象は大きく変わる
ビジネスにおいては、ほんの少し心遣いを添えられるか、どうかで結果が大きく変わってくる、ということがよくあります。
たとえば、ある人にお願いをする時に、メールで済ますか、直筆の手紙にするか。
メールでは、いくら文章に工夫を凝らしても、相手に誠意を伝えることはできません。
直筆の手紙には、人柄が自然に醸し出されます。
その人の誠意がなんとなく感じられるものです。
メールでは受けてもらえないことも、手紙なら受けてもらえる、そういうことがビジネスではよくあります。
他の例でも、お客様に納品をする時に、配送業者に任せるか、直接自分で行くか。
これも、ちょっとしたことですが、相手の印象は大きく変わってきます。
本当の効率化とはいったい何か
最近は、何でも効率的に考える時代になっています。
直筆の手紙より、メールにする。
客先に自分で行くよりも、配送業者に任せる。
これらは一見、効率的に見えますが、結果に結びつかないので非効率ともいえます。
「ちょっとした心遣いを添えること」が大きな効率化に結びつくということはよくあります。
自分で直接届けることで、お客様は「誠実な人だな、この人には安心して任せられるな」と感じるでしょう。
それによって、新たな仕事を依頼されるということはよくあります。
時間を省くこと、手間を省くことだけが効率化ではありません。
筆マメ、足マメこそが一番の効率化なのです。