松下幸之助氏は運の強い人でした。
普通なら死にそうなヒドイ目にあうと、自分はなんてついてないんだと考えてしまいます。
松下幸之助氏は逆でした。
なんて自分はついてるんだ、運がいいんだと考えたのです。
松下幸之助氏の運がいいエピソード
こんなエピソードがあります。
17歳でセメント会社の工員をしていたときです。
工場まで船で通っていた松下氏は、ふとした拍子に海へ落ちてしまったのです。
泳げない松下氏は助けを呼びますが、船は無情にも離れていきます。
しかし、水の中で助けを求め、無我夢中でもがいていると、船が近づいてきました。
こうして彼は一命を取りとめたのです。
また、こんなこともありました。
後に独立して、得意先を自転車で回っていた頃、横から自動車が衝突してきました。
松下氏が跳ね飛ばされた場所は、最悪の場所。なんと路面電車の電車道でした。
折悪くやってきた電車が急ブレーキをかけましたが、間に合わず、倒れた松下氏の前でなく、真上で止まりました。
通行人が静まり返るなか、電車の下から、松下氏が這い出てきました。
奇跡的に怪我ひとつなかったのです。
ある人は、このようなとき物事のマイナス面を考えます。
・海に落ちた。
・着物はずぶぬれ。
・恥ずかしかった。
・死にそうな目にあった。
・自動車にぶつかった。
・恐い目にあった。
・自転車も壊れ、商品も台無しになってしまった。
しかし、松下氏は、
「自分はこんな目にあっても助かっている。自分は運が強いのだ」
と考えたのです。
「いまこのときも運がいい」と考える
松下氏の考え方はシンプルですが、とても大切です。
ある人は、いろいろな困難や障害に出会うと自分は運がよくないと思い込ます。
そうではありません。
そんなことがあっても、「いま生きている」。
それは、当たり前のことではなく、それだけで運がいいことなのです。
いろいろなことがあっても、「いま命を与えられている」。
そのことだけでも、運に恵まれていて、感謝できることなのです。
生きていると、当然、いろいろな困難や障害に出会います。
その困難や障害あるからこそ、もっと自分を成長させていけます。
困難や障害のおかげで、ますます良くなっていきます。
ですから困難や障害は、神様からの宿題のようなものです。
それを乗り越えれば、成功も幸せもあふれるほどもらえるのです。
「いま生きている」それだけで運がいいと考えよう。
困難があっても前向きに生きることができます。(^.^)
【出展・参考】
『成功の法則 松下幸之助はなぜ成功したのか』(江口克彦著)
松下氏に学ぶことは多い
松下幸之助氏は、事業家として物事を素直な心をもって受け止め、人の話をよく聴き、誠実に考え抜き、熱意をもって実践し、反省と改善を怠らない人でした。
それは、ただ事業を成功させるためだけではありません。
その根底には、人びとが幸福になるように、世の中が良くなるように本気で願っていました。
また、事業には成功しても、人間として成功はまだまだと考え、もっともっと成長しようと、94歳で亡くなるまで努力した人でした。
この人から学べることは、非常に多いと思います。
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