この記事は、心が疲れて、やや「うつ状態」の人に役立ちます。
現代では、「うつ病」や「うつ状態」の人が多くなってきました。ひどくなれば、何日も寝たきりになったり自殺を考えたりします。
そうなる前に、これから提案することを1つでもやってみたら、きっと心の状態はどんどん良くなります。
では、あなたが今日も元気であることを願ってお届けします。
非日常の休息時間をもっていますか?
旅はどんなに私に生々としたもの、新しいもの、自由なもの、まことなものを与えたであろうか。旅に出さえすると私はいつも本当の私となった 。 田山花袋(作家)
疲れがたまった心には、休息を与えてあげることが必要です。
ポイントは、普段の仕事や生活から離れた「非日常の時間」を作り出すことです。
たとえば
・運動をする
心や頭にたまったストレスは、体を動かして汗を流すと、パッと霧が晴れたように解消するものです。
散歩も軽い運動として心身の健康にはおすすめです。
・旅行に行く
これまで行ったことない観光地、日常の世界から離れた山、川、海など、自然を満喫できる場所に思い切って行くのです。
新しい場所や人や物にふれ、リフレッシュできます。
・趣味を楽しむ
本や漫画を読むのもいいですし、映画を観たり、音楽を聴いたりするのもいいでしょう。
頭の中がその世界にどっぷりと浸かると、知らず知らずのうちにためこんでしまう心の疲れがとれてきます。
・癒しの時間を作る
一日の中に仕事のことを考えずリラックスできる時間をもちましょう。
家でゆっくりお風呂に入ったり、好きなドラマを観たり、おいしいもの食べたり、飲んだりする。
場所を変えると気分転換にもなるので、お気に入りの喫茶店に行ったり、図書館に行ったりするもいいですね。
誰かとおしゃべりすると、スッキリするということもあるでしょう。
今流行りで、アメリカや日本の企業も取り入れている「マインドフルネス」(瞑想)とは少し違いますが、私も教会の聖堂など静かなところで祈ると、ストレスが軽減されます。
自分を見つめて新しい発見もあります。
★非日常の時間をつくって楽しむ。
ウォーキングを楽しんでいますか?
「気が重かったり、心が晴れなかったりしたときには、大またでさっさと歩いてごらんなさい。そうすると姿勢がよくなって、少なくとも歩いている間は、心配ごとや悩みを忘れます。気分がかわります」 日野原重明
聖路加国際病院名誉院長の現役医師、日野原重明先生は、105歳となるまで、様々な要職に就きながら、執筆や講演もし、現役の医師として働いておられました。
私は103歳のときに講演をお聞きしたことがありますが、実にお元気でした。
講演の最後の言葉は、ご自分を奮い立たせる言葉であり、私たち100歳以下の若者へのエールでもありました。
「これからも前進、前進、前進です!」
日野原先生の長寿で健康の秘訣は何だったのしょう?
その1つは歩くこと。ウォーキングですね。
ウォーキングは、全身運動なので、その効果(効用)は実にたくさんあります。
1.ストレス解消
2.高血圧症の改善と予防
3.運動機能・心肺機能を高める
4.肝機能の改善
5.糖尿病の改善と予防
6.高脂血症、動脈硬化の改善と予防
7.腰痛、ひざ痛等の改善効果
8.骨を丈夫にして老化を予防
9.うつ病、認知症の予防など、など、
ちなみに日野原先生は、運動のためエスカレーターを使わず、あえて階段を使うようにされていたそうです。時には、2段跳びも。
階段で登りエスカレーターを追い抜くと達成感もあるそうです。
普段コンピュータの前に座って運動不足のわたしも、どんどん歩きたいと思います。
★ 歩くといいことがいっぱいある。
自分の気持ちを閉じ込めていませんか?
好きなことならコツコツ努力することもつらくはない。楽しみながら、いつの間にか何かをつかむこともできる。 やなせたかし
言いたいことがあるのに、どうしても言えない。
やりたいことがあるのに、どうしてもできない。
そんなことがありませんか。
自分の気持ちを押さえ込んでしまい、それが続くと、ストレスが溜まります。
なぜ、押さえこんでしまうのでしょう。
そのほうが人のためになると思うから?
そのほうが自分も傷つかないと思うから?
そうかもしれないけれど、そうでないかもしれません。
何もしなれば、誰も傷つくことはないかもしれませんが、ずっとガマンしていては幸せにはなれないとストレスの溜まった心が教えてくれているのではないでしょうか。
時には我慢しないで、思い切ってやればいいのです。
言いたいことがあれば言う。
やりたいことがあればやる。
好きなことをする。
目が輝いている人は、夢をもって自分の選んだ道を歩んでいる人でしょう。
その夢がかなったおかげで、その人も多くの人も元気に幸せになったともいえます。
あなたも自由です。
やりたいことをやっていいんです。
自分の気持ちに素直になりましょう。
やらないで後悔するより、やって反省すればいい。
そうであれば、前に進めます。
★自分の好きなことをやって楽しむ。
つまらないことで笑っていますか?
笑う門には福来る ことわざ
笑うとストレスも発散されることが医学的に証明されています。
笑っているとストレスがありません。
心のモヤモヤやイライラが笑いで吹っ飛んでしまいます。
あなたが笑うのはどんなときでしょうか?
面白いドラマや漫画をみているとき?落語や漫才を見るとき?
好きな人と会話しているとき?
ちょっとしたことで笑っていると、疲れは吹っ飛びます。
自分がバカなことしたとき、言ったとき、自分を笑って許すと楽になります。
また、笑っているとリラックスできます。
千葉県の柏市立柏高校の吹奏楽部は、ここ二十年、毎年のように吹奏楽コンクールで日本一になっている実力校です。
その練習メニューには変わったものがあります。
それは「笑う練習」、短い時間ですが、皆でわけもなくひたすら声を出して笑うのです。
芸術はリラックスした気持ちから生まれるから、というのがその理由だそうです。
それに、笑うのは健康にいいだけでなく美容にもいいのです。
「一笑一若一怒一老」
一つ笑えば一つ若くなり、一つ怒れば一つ老いるのです。
笑顔でいると、気持ちが穏やかでリラックスして、顔にもツヤやハリが戻ってきます。
笑顔は、お金や時間がかからない最高の美容法です。
あなたの最高に美しい顔は、笑顔でほほえんでいるときの顔です。
笑顔があなたの最高の美しさを引き出して、笑顔があなたを若々しくします。
★ちょっとしたことで笑う。
思い切り泣いていますか?
泣きながらパンを食べたことのない者、夜な夜な涙で枕をぬらしたことのない者には、人生の本当の味はわからない。
ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(第二巻第十三章)
泣くことは、人間にとって自然なこと、そして成長していく上で大切な行いです。
私たちは、人生の節目節目で泣いてきたのではないでしょうか。
生まれたとき、私たちは泣いていました。
新しい世界にふれ、不安だったのか、恐かったのか、それとも嬉しかったのか、自分の感情を思い切り声に託して、体全体をふるわせ、涙を流したのです。
私たちは、それからも泣きました。
困ったとき、何かを欲するとき、私たちは泣き声をあげました。
自分の体が痛むとき、心が痛いとき、私たちは泣きました。
自分のしたことを激しく悔やむとき、謝罪の言葉とともに涙が出ました。
誰かの温かい気持ちにふれ、感謝の気持ちとともに涙があふれ出ました。
大事な時に力を尽くせなかったとき、泣きました。
力を尽くしても思いが叶わなかったとき、泣きました。
大好きな人と別れるとき、泣きました。
大好きな人が死んだとき、泣きました。
他の人の悲しみや痛みがわかるようになると、その人に心を寄り添い泣きました。
本を読んで泣き、歌を聞いて泣き、話を聞いては泣きました。
そうやって私たちは、少しずつ成長してきたのです。
そうやって私たちは、いまも人間らしく生きています。
感動のまま涙を流すとき、自分の心が洗い清められるような気がします。
それは美しく尊い涙です。
感情を押し殺すのではなく、あふれるがままにするなら、前より元気になっている自分に気づきます。
涙を流せることは、幸いなことです。
泣くことは、生きること、成長していくこと。
泣くことで、私たちは人間らしく生き、愛する人たちともつながっていけます。
人は泣きながら生まれてきます。
そして、泣くたびに新しい自分に生まれかわるのかもしれません。
★感動の涙を流してリフレッシュする。