言葉で人は元気になれます。
泣いている子どもも泣かなくなります。
大人もがんばる活力が湧いてきます。
「ピンチはチャンスや!」
知人(ある会社の創業者で社長)から面白いことを聞きました。
知人は、幼い孫と山登りのですが、孫はよく山道で転んでしまいます。
その度に、泣いたり、ぐずったりするのを見て知人はこう言ったそうです。
「あのな、良いこと教えたやろ。山道で転んだときには、必ず言う言葉があるんやで。
よう覚えときや。『ピンチはチャンス!』。おじいちゃんも言うとるんや。 ○○ちゃんも、言うてみ』」
素直な孫は、転ぶ度に言いました。
「ピンチはチャンスや!」「ピンチはチャンスや!」
孫は、転んでも泣かなくなったそうです。
ピンチは誰にでもやってきます。
しかし、それは気持ち次第でチャンスに転じることは実際にあるのです。
ピンチであってもあきらめない
ケンタッキー・フライド・チキンの創立者カーネル・サンダースさん。
彼が夢を実現させるために、行動を起こしたのは65歳のときでした。
当時の彼は、失意と貧困のなかにいました。
これまで経営していた小さなガソリンスタンド兼レストランが閉店。初めて受け取った社会保険の金額は、わずか105ドル。
しかし、彼は考えました。「わたしは世の中の人たちのために何ができるのだろう。どうすればお返しができるだろう」と考えたのです。
そこで、自分の店で好評だったチキンのレシピをあちこちのレストランに売ることを思いつきます。彼はすぐに実行に移しました。
毎日、古いおんぼろ車を走らせ、アメリカ中を駆け巡りました。
その結果、1009回断られ、2年間かかって夢がかないました。
1010軒目の店でようやく彼の提案が採用されたのです。
彼が、店がつぶれたとき嘆くだけであれば、夢に向かって行動はしていませんでした。
途中であきらめていれば、世界的なファストフード店「ケンタッキー・フライド・チキン」は、誕生していませんでした。
「ピンチはチャンスだ!」
と念じていると、行動への勇気が湧いてきます。