残念な人は、「できるだけ早くやります」と安易に約束する。
成功する人は、「〇〇時まででよろしいですか」と尋ねる。
仕事がうまくいく話し方のヒントです。
まずは、残念な人と成功する人の例を比べてみてください。
できる人は仕事に期限をもうける
上司やお客から仕事を頼まれたとき
△残念な人
「ちょっとお待ちください。できるだけすぐにやります」「早めにやります」と約束する。それは、「二、三日中に、他の要件が終わったらやります」という意味だったのだが、多くの場合、上司やお客は(ますぐやってくれると受け取る。
そのため、次の日には「なにやってるんだ!早くすると言ったじゃないいか!!」と怒らせることになる。
◎成功する人
守れない約束はしないし、仕事を頼んだ人に過度の期待をもたせない。そのため、「できるだけ早くとは思うのですが、いま以前からの仕事が立て込んでいるので、すぐには取り掛かることができません。明後日の午後4時までにお待ちいただけますか」などと尋ねる。
仕事を頼んだ人は、忙しいのに、がんばってやってくれるんだと好印象をもつ。相手をイライラ待たせることもなく、約束通の時間より早く仕上げれば、さらに評価を上げて感謝される。
仕事がきちんとできる人は必ずどの仕事にも期限をつけます。
「いつか、やろう」では、目先のその他の仕事に追われ、ついつい先延ばしにしてしまうからです。
そして、そういう仕事はいつまでたっても終わりません。
「できるだけ早くやろう」というのもあいまいで、同じことです。
「できるだけ早く」も、結局仕事を先延ばしにしてしまう、魔の言葉なのです。
ですから、仕事を頼む人に対しても、「できるだけ早くやります」というあいまいなことは、まず言いません。
相手の「早く」と自分の「早く」には差があり、相手を怒らせたり、トラブルになったりすることがあるのです。
相手から信頼を得る
納品する物や、提出する書類は、相手の都合や指定の時間に間に合わせなくてはなりません。
成功する人は、仕事を頼んだ上司やお客がいつまでにその仕事を終えてほしいのか、要望を聞きます。
できそうだったら、「はい、わかりました」と言い、できそうもなかったら、安易に受けないほうが良いでしょう。
そして、○日の○時までならできるか、判断します。
「申し訳ないのですが、どれだけがんばっても、○日○時頃の仕上がりになります。それでもよろしいでしょうか」と尋ねましょう。
そのほうが相手のためになります。
「○日○時頃の仕上がりなら、大丈夫です。ぜひあなたにお願いします」と言わらたら、きちんとその仕事をタイムスケジュールに記入して、全力でがんばります。
期限を決めることで信頼を増す。