ストレスの大半は、人間関係関係が原因です。
職場の上司と部下の関係、夫婦関係、親子関係、学校での教師と生徒の関係など、ストレスの原因になっていないでしょうか。
どうすれば良い人間関係がつくれるでしょうか。
当たり前ですが、忘れがちな習慣を3つほどご紹介します。
気持ちの良い挨拶が良い人間関係のはじめ
挨拶は、人間関係をよくする魔法の言葉です。
「おはようございます」と挨拶をしてもらうだけで、なんとなく嬉しい。
お互いに挨拶を交わして、にこっとするだけで、なんだか心が通った気がしますね。
気をつけなればならないのが、挨拶をされたのに気づかないこと。
相手は無視されたと思って、不愉快に思います。
挨拶は、いつも自分からするように心がけるといいです。
挨拶のコツは、「あかるく、いつも、さきに、つづけて」することです。
挨拶には、相手へ心遣いや感謝、そして敬意の気持ちが基本にあります。
ですから、基本は相手の方を向き、目をみて、明るいでするものです。
職場では、「おはようございます」に重ねて、「昨日は、(〇〇を手伝っていただき)ありがとうございました」と添えると、人間関係はよりいっそう良くなります。
会社の中で尊敬されている上司や先輩は、守衛さんや掃除をしてくださる人にも、自分から挨拶をしていませんか。
そうして、いつもお世話になっている感謝の気持ちを日々言い表しているのです。
短くても、ちょっとした気配りのある挨拶がみんなをハッピーにします。
ひどい孤独感から生き甲斐感を喪失し、自殺をしようと思いつめて山道を登っていた青年がいました。
適当な崖から身を投げようと死に場所を探していたのです。
ところが、山道ですれ違う人たちから
「こんにちは」「いい天気ですね」などと声をかけられました。
「この先は危ない崖がありますから気をつけてくださいね」とも。
彼は心が次第に温かくなるのを感じました。
そのうち彼も顔をあげ、出会う人たちに「こんにちは」と言葉を返すようになりました。
山頂の遥かなる展望を前にする頃には、彼の心は一変していました。
「生きよう。自分から人と関わっていこう」と。
たった一言のあいさつでも、誰かに生きる力を与えるのです。
★挨拶は「あかるく、いつも、さきに、つづけて」しよう。
笑顔だと人間関係が良くなる
いいことは明るい人のところへやってきます。
人間の明るさは、笑顔に表われます。
明るい笑顔の人のもとには人が集まります。
物を買うときに、無愛想で怒ったような表情の店員さんの店とでにこにこした店員さんの店があったら、どちらの店で買いたくなりますか。
同じ品物で同じような値段なら、笑顔で応対してくれて、「ありがとうございました」とで喜んでくれる店員さんのいる店で買いたくなります。
子育ても、笑顔だとうまくいきます。
子育てでも、笑顔でにこにこできるお母さんは子育てが上手です。
ガミガミ怒ってばかりだと、子どもは自分はダメな子だと劣等感をもち、伸び悩みます。
ところが、にこにこ笑顔で育てられた子は、親からの愛情をによって感じ、伸び伸び育ちます。
うまくいくからになるのではなく、笑顔だからうまくいくのです。
たくさんの励ましの言葉よりも、たくさんの慰めの言葉よりも、かたわらにいる人がやさしくほほえんでいてくれるだけで元気づけられることもあります。
笑顔は、人への思いやりです。
笑顔で接すると、相手はあなたの心遣いを感じるのです。
ある会社の人が「いいことがあるから笑顔になるのではない。笑顔だからいいことがある」(私の本からの引用)という言葉を朝礼で発表しました。
社長以下、皆が気に入って、今日から笑顔で働こうということになりました。
「いいことがあるから笑顔になるのではない。笑顔だからいいことがある」の言葉を、ポスターにして、職場のいろいろな場所に掲示。名刺の裏にも印刷されました。
そうやって、職場の皆が笑顔を意識すると、職場の雰囲気がどんどん明るくなりました。人間関係も良くなりました。
会社にやってきたお客さんの評判も良くなり、業績を上がってきました。
笑顔を心がけると、本当にいいことがあるのです。
★笑顔で語りかけよう。
感謝すると良い人間関係が広がる
私たちはまわりの人からいろいろなことをしていただいています。
ただ、それを当たり前だと考えていると、してもらっていることに次第に気づかなくなります。
それに、この前してあげたことのお返しだと考えしまうと、自分のしたことと相手のしてくれたことを天秤にかけて不満をもつこともあります。
それを避けるには、普段からどんな小さなことにも感謝するクセをつけるといいのです。
人からしていただいたことに、「ありがとう」「ありがとうございます」と言葉に出して伝えましょう。
言葉に出すことでさらに感謝の気持ちが育ち、友だちとの関係はますます良くなっていきます。
きっとあなたに、また感謝できることが次々と起こります。
幸運な人の口グセは、「ありがとう」です。
ちょっとしたこと、当たりまえのことにでも、「ありがとう」と言います。
それがとても自然なのです。
本人は、心から「有り難いなあ」「うれしいなあ」 「助かるなあ」と思っているので、 気取らず素直に「ありがとう」と言えます。
それが、いつしか口ぐせのようになっているのですね。
「ありがとう」のハッピーな気持ちは、相手にほんわりと伝染します。
それで、相手の人もうれしくなります。
幸せは、「ありがとう」で伝染するのです。
「ありがとう」は言い過ぎることのない言葉です。
感謝されて不愉快になる人は、まずいません。
感謝されると、自分も役に立っていることがわかりうれしくなります。
特別なことでなくてもいいのです。
家族、部下、後輩、小さな子ども、身近な人。よく行くお店の人。
感謝し忘れている人に感謝すると、まわりの人も自分も、もっとハッピーになれます。
★声に出して「ありがとう」と伝えよう。