「心配するな、大丈夫、なんとかなる」(一休宗純)
何事もクヨクヨ心配し過ぎないにようにしたいものですね。
高齢者の不安のタネとして多いのは、お金と健康だそうです。
若い人も同様かもしれません。
しかし、心配し過ぎると、ストレスになります。
お金って、持っていれば、心配がなくなるかと言えば、そうでもないようです。
大金持ちになったことはないですが、恐らくどれほど持っていてもお金に執着している限り心配のタネはつきないでしょう。
知り合いお金持ちは、病気になって入院したらどうしようか、これで老後は十分足りるんだろうかとか、オレオレ詐欺に狙われないだろうか、泥棒や強盗に奪わないだろうか、などと夜も眠れないくらい心配しています。ストレスで病気になりそうです。
無論、お金はある程度蓄えはあったほうがいいのですが、少なくてもなんとか生きていけるのです。
年金だけで健康に、ボランティアもできる
例えば、行方不明の2歳の子どもを救出して有名になったスーパーボランティアの尾畠春夫さん(83歳)もそうです。65歳で経営していた鮮魚店をやめてからは、毎月の年金5万5千円で生活されています。
定年後は本格的にボランティアで、全国あちこち車で移動しますが、経費は全部自費、被災地から金銭は受け取りません。前向き楽しく生きがいのある生活できるのです。
尾畠春夫さんは特別かもしれせんが、贅沢をせず、生活を切り詰めながら工夫していけば、楽しく生活できるでしょう。
お金がなくても人生なんとかなると、腹を括り、お金のことでクヨクヨ悩まないなら、ストレスも溜まらない。ストレスが溜まらないなら、病気にもなりにくいです。
尾畠春夫さんは、身体も元気で、11年間健康保険証は使ったことがないそうです。
一休さん(87歳)の名言
さて、室町時代の禅僧(臨済宗)であった一休さんは87歳という当時としては非常に高齢で亡くなりました。
亡くなる直前に弟子たちに「この先、どうしても困ったとき、苦しいときに開けないさい」と一通の手紙を残したそうです。
数年後、弟子たちが本当に困り果てその手紙を開けると、中には「心配するな、大丈夫、なんとかなる」と書かれていたそうです。
さすが、とんちの一休さん、死んでからも笑わせくれます。
さて、考えてみれば、人生に問題や困難はつきものです。
でも、なんとかなるのです。
私たちも、これまで様々な問題があっても生きてこられたというのは、なんとかなってきたからではないでしょうか。
いま心配していることのほとんどは、取り越し苦労に終わるでしょうか。
お金がなくても、病気になっても、人間は幸せにはなれます。
心配しなくても、大丈夫です。