ご存じのように大谷翔平選手は、投打「二刀流」のすごいプロ野球選手です。
2023年のワールド・ベースボール・クラシック （WBC）では、日本代表のエース兼打者として活躍し、WBC史上初の2部門（投手部門・指名打者部門）でのオールWBCチームに選ばれた上にMVPを受賞しました。
大谷選手が、このような超人的な活躍（夢の実現）ができたのは、なぜでしょうか。
彼のいくつかの発言（名言）から考えていきましょう。
不可能と思わない
無理だと思わないことが一番大事だと思います。無理だと思ったら終わりです。
大谷選手の座右の銘は「先入観は可能を不可能にする」です。
高校の恩師からの言葉です。
プロ野球での「二刀流」は、誰にもできない、到底無理だという先入観を、野球評論家を始め、野球経験者のほとんどの人がもっていました。そして、批判されてきました。
大谷選手がその先入観に従っていたら、自分の夢に最初からやってみようとさえ思わなかったでしょう。
しかし、彼は無理だとは思わず、チャレンジし続けたのです。
どうしてできないんだろうと考えることがあっても、これは無理、絶対にできないといった限界を感じたことは一度もありません。
大谷選手も初めからすべてがうまくいったわけではなく、失敗もあり、できないこともありました。
しかし、その都度、「どうしてできないんだろうと」と、前向きにその原因を考え、対策を講じてきました。
そうやって、少しずつ成長していき、少しずつできるようになったのですね。
目標を明確にする
目標があれば頑張れると思います。
こういう風な選手になりたいでもいいと思いますし、甲子園に出たいでもいいですし、レギュラーになりたいでもいいと思います。
そのような気持ちをもってやれば、上手くなれると思います。
具体的な目標を設定すれば、夢の実現の可能性も高くなります。
大谷選手も、小さな目標を設定して、それらを１つ１つ達成することで、大きな夢を叶えていったのですね。
ずっと目標にし、それをチームメイトに伝えたり、紙に書いたりしていたからだと思います。
そうやって自分にプレッシャーをかけていないと努力しないので。
これは高校3年の時に「160キロ」を記録した理由について聞かれた時の名言です。
これは高校時代の大きな目標の一つでした。
大谷選手も、自分にプレッシャーをかけることで実行していったのです。
練習を楽しむ
ストイックというのは、練習が好きではないと言うか、仕方なく自分に課しているイメージ。
そうではなくて、僕は単純に練習が好きなんです。
大谷選手は、食べ物、飲み物、睡眠、人との付き合い、時間の使い方など、あらゆることを自分でコントロール（節制）しています。
それは、練習をしてもっと上手になりたいから、
野球が他の何よりも好きだからです。
野球で自分をもっと成長させたいし、楽しみたいし、最高の力を発揮したいからです。
努力してないってわけではないんですけど、自分が「やりたい」と思える練習であれば、努力だと思っていない。
三流の人は、練習を嫌々する。
二流の人は、練習をきちんとする。
一流の人は、練習を楽しむ。
と、ある野球監督が言っていました。
練習によって、欠点を克服し、長所を伸ばし、試合でより力を発揮できます。
大谷翔平選手は、練習も含めて野球を楽しんでいるのでしょう。
言葉で元気を得る
スティーブ・ジョブスの言葉は元気をくれます。
だから自分が思い悩んでいることが、すごく小さなことだと思えたりする。
アップルコンピューター創業者のスティーブ・ジョブズは、偉大なイノベータだったで、共感できることが多いのかもしれません。
ともあれ、大谷選手も私たち同様、偉人の名言から力を得ていたのです。
他人がポイって捨てた運を拾っているんです。
これは大谷選手が積極的にゴミ拾いしている理由について語った名言です。
このような発想をして、実行できるのが大谷選手の人間性の豊かさであり、彼の活躍（夢の実現）を応援してくれる人が増える要因でもあるのだと思えます。
大谷翔平選手のプロフィール
プロ野球では非常に稀な投手と打者を兼任して活躍する「二刀流」の選手。
2012年のNPBドラフト1位で北海道日本ハムファイターズから指名され、2013年の入団以降「二刀流」の選手として試合に出場。
2014年には11勝、10本塁打で日本プロ野球（NPB）史上初となる「2桁勝利・2桁本塁打」を達成。2016年には、NPB史上初となる投手と指名打者の両部門でベストナインのダブル受賞に加え、リーグMVPに選出された。投手としての球速165 km/hは日本人最速記録です。
2017年オフ、メジャーリーグベースボール（MLB）のロサンゼルス・エンゼルスに移籍。
2018年シーズンから投打にわたり活動し、日本人史上4人目の新人王を受賞。
2021年シーズンでは、2001年のイチロー以来となる日本人史上2人目（アジア人史上でも2人目）のシーズンMVPとシルバースラッガー賞を受賞しました。
2021年9月、タイム誌による「世界で最も影響力のある100人」 に、選出。2021年12月、スポーティングニュース発表の「スポーツ史上最高のシーズンTOP50」では、エンゼルス大谷翔平の2021年シーズンを1位に選定。2021年12月、AP通信の年間最優秀男性アスリート賞を受賞。
2022年8月9日、メジャーリーグではベーブ・ルース以来約104年ぶりとなる、二桁勝利・二桁本塁打を達成。
2022年10月5日、近代メジャーリーグベースボール（MLB）で投手打者の両方で規定回に達した初めての選手となしました。
2023年のワールド・ベースボール・クラシック （WBC）では、日本代表のエース兼打者として活躍し、WBC史上初の2部門（投手部門・指名打者部門）でのオールWBCチームに選ばれた上にMVPを受賞していたのです。
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参照：児玉光雄著『大谷翔平 勇気をくれるメッセージ80』（三笠書房）
