日常的なカンタンなことが、あなたを幸運にします。
その1つは、メモをとることです。
メモをとるって、ちょっと面倒だと思うかもしれません。
でも、習慣にすると、少しも面倒ではありません。
習慣にすると、いいことがいくつもあります。
幸運のチャンスを逃さないようになる
1.アイディア(チャンス)を逃さない。
1949年、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の中間子理論は、寝床のなかでひらめいたアイディアがもとになっているそうです。
博士は枕元にいつもノートとペンを置いて寝ていたので、すかさず、そのひらめきをメモしました。
そういう習慣がなかったら、湯川秀樹博士の中間子理論は、夢の中で消えていたかもしれませんね。
私たちにも良いアイディアや気づきは、突然にやってきます。
歩いている時、人と話をしている時、本を読んでいる時、ボーとしている時など・・・。
ふっとわいてきたアイディアは、そのままにして置けば忘却の彼方に消えてしまいます。
逃さないためには、いつでもどこでも、メモしておくといいのです。
2.人の話をメモをとって聞くと喜ばれる。
頼まれたことや約束事をその場でメモするだけで、相手の人が安心してくれます。
「この人、忘れずにきちんとやってくれそうだな」って信頼もしてくれます。
メモをとるだけで、自分が大切にされているって相手は分かるのです。
ですから、よくできるビジネスパーソンは、相手の目の前でメモをとります。
3.用件(小さな仕事)をし忘れない。
私の場合、その用件は付箋にメモしています。
それを手帳の中に張っておくのです。
その際、【今日】のページと【今週中】のページに分けて張ります。
手帳は一日に何度も開いてみますから、用件をし忘れることは、これでまずなくなります。
やり終えた用件は、はがして捨てます。
(現在は、スマホにメモすることが多いです)
自分を磨き高めることができる
4.表現力(描写力)がつく。
頭の中で考えたことや気づいたことを言葉にしておくと、より思考や気づきが深まります。
言葉を使って文章で表現しますから、確実に表現力が磨かれてきます。
それに、書くときにも、話すときにも、メモを見ながらすると、うまくいくことが多いのです。
5.ボケ防止になる。
物や人の名前を「あれ」では、メモできません。
書こうとするだけで、頭を使います。
そういう習慣は、ボケ防止になるのです。
メモのおかげで私は本が書けた
6.大事なことを思い出すことができる。
ちなみに、私は30数年前からコツコツと書いてきたメモをいまだに持っています。
メモの多くは、人の話を聞いて感銘を受けたことです。
先日、ある人と20年ぶりにお会いしたときに、そのメモが役に立ちました。
「あの時、私たちにこんなお話をしてくださいましたね。よく覚えています。その時にとったメモを私はまだ持っていて、時々、読み返しているんです」
と言って、そのメモをお見せすると、大変喜んでくださいました。
そのメモは、1986年4月4日の日付がありました。
お見せしたのは、当時、月刊「京都」の編集長をされ、いまは京都の平安女学院大学の学長になられている山岡景一郎先生です。
実際、そのメモを見れば、山岡先生があの時にどんな話をしてくださったか、私は生き生きと思い出すことができます。
7.知的財産となる。
メモには、自分の気づきや感動したこと、学んだことなどが書いてあります。
これらは、私が本を書くとき、講演をするときにずいぶん役立ってきました。
昔取ってきたメモの一つ一つが、いまの自分を方向付け、いまの自分をつくってきたと思います。
メモは、わたしの知的財産であり、かつ新たな知的財産を生み出す手段となってきたのです。
メモする習慣をもとう。
きっといいことがありますから。(^.^)
最近、この習慣をさぼっているので、自戒(とボケ防止)のためにも書いておきました。