事業で大成功した人のほとんどは、当たり前のように感謝の言葉を口にします。
「ありがとうございます」「おかげ様で」「有難いことに」など。
感謝することが日頃の習慣になっているのです。
「ありがとう」という言葉は、私たちを幸せにします。
事業で成功するためにも不可欠の言葉が「ありがとう」です。
そう考えて、「ありがとう」を習慣化されている方の事業家のおひとりをご紹介します。
成功の近道は、感謝を習慣にすること
竹田製菓株式会社代表取締役で、日本一の個人投資家としても知られる竹田和平さんの『人とお金に好かれる「貯徳」体質になる!』(講談社)という本に載っていた言葉です。
「成功を目指すなら、感謝の言葉『ありがとう』を習慣にしてしまうのが一番の近道です」
竹田さんは、元菓子職人の父親と地元愛知で菓子業を開業し、まずは「タマゴボーロ」などによって成功し、投資の世界でも大成功を続けています。
その成功の秘訣は、第一に感謝なのです。
竹田さんは、今でも一日に「ありがとう」を3000回言うそうです。
すごいですね。慣れれば、車の運転中などに、一呼吸で60回唱え、それが習慣となっているので、毎日続けると一年間で100万回を超えるそうです。
ありがとうは、ノンリスク・ハイリターン
その精神で、竹田さんが開発した「ありがとうボーロ」は、子どものかわいい「ありがとう」の声を工場内に24時間流し続け、原料や製品、従業員にいたるまで聞かせ続けています。
経営者の視点で、竹田さんは「ありがとうは、ノンリスク・ハイリターン」だとも言います。
確かにそうです。
世の中が不況だと、「人件費を抑えよう」「広告費を減らそう」「材料を安いものにしよう」などと経費を減らして、企業は必死になって生き残りをかけます。
しかし、「ありがとう」には、もともと一円も経費はかかりません。
むしろ、「ありがとう」と唱えること、互いに言い合うことが増えれば増えるほど、社内の雰囲気は良くなり、社員はやる気になります。
働けることに感謝、社長に感謝、お客様に感謝、仲間に感謝して働く人は、これまで以上に一所懸命働くようになります。
もちろん、お客さんも喜びます。
竹田さんがおっしゃるように、感謝にはリスクがまったくなく、生み出されるものは非常に大きいのです。
「ありがとう」を口ぐせにしよう。
失うものは何もなく、得るものは非常に大きいですからね。(^.^)
出典:『人とお金に好かれる「貯徳」体質になる!』(講談社)拙著『感謝の習慣が、いい人生をつくる』(PHP研究所)