紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。
ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。
これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは大切なことに気づき、生きる勇気が湧いてくるでしょう。
宮本武蔵の言葉
千里の道もひと足ずつ運ぶなり
宮本武蔵 1584頃~1645
江戸時代初期の兵法者
代表作品『五輪書』
宮本武蔵は、剣の道を究め二刀流を完成させたほか、絵画でも傑作を残しています。
その土台となったのが、地道な努力の積み重ねです。
目的地があまりにも遠くにあるように思えても、あせることはありません。
一歩一歩近づいていけば、いずれ辿りつくことができます。
夢があまりにも大きいように思えても、ひるむことはありません。
小さな目標をひとつずつ達成していくことで、いずれかなえることができます。
努力をコツコツ積み重ねこと、そのうち成果は眼に見えて訪れます。
【出典】宮本武蔵著『五輪書』(岩波書店)
へミングウェーの言葉
それをやりにおれが生まれてきた、
そのことだけを考えればよい。
アーネスト・へミングウェー 1899~1961
ノーベル賞作家
代表作品『誰がために鐘が鳴る』
ノーベル賞作家へミングウェーの小説『老人と海』からの主人公で漁師である老人の言葉です。
魚が取れない日が続いても、老人はめげることなく舟を出し、黙々と漁をするのです。
海が荒れる日もあれば、潮の流れが漁にふさわしくない日もあります。
雨の日、雪の日、嵐の日もあります。
人生にも、思い通りいかない日があって当然です。
でも、人生の雨の日、雪の日、嵐の日にも、どうすればもっとうまくいくか考えることができます。
そういう日々は、決して無駄ではありません。
自分のやるべきことを一所懸命やっていると、きっといいことにつながるのです。
【出典】アーネスト・へミングウェー著『老人と海』(光文社)
坂本龍馬の言葉
世の人は われになにとも ゆはばいへ
わがなすことは われのみぞしる
坂本龍馬 1836~1867
幕末の志士
この歌は、龍馬の生き方をよく表しています。
世間では、私のことをいろいろとウワサするだろうが、何とでも言わせておこう。私がすることは私しか分からないのだから。
そんな意味です。
着物を着て革靴をはいていたように、常に先を見て時代を突っ走った龍馬らしい歌です。
幕末の時代に、日本の狭い枠にとらわれず、世界を目指していくことは、普通の人には理解されにくい進歩的な考えでした。
世の中を変えていく人には、古い時代のしきたりや考えにこだわる人からはわかってもらえないことがよくあります。
抵抗や障害も多いのです。
しかし、それでも何かを変えたければ、自分の信じる道を突き進むしかありません。