残念な人は、「何かないですか?」と尋ねる。
成功する人は、「これどう思いますか」と尋ねる。
仕事がうまくいく話し方のヒントです。
まずは、残念な人と成功する人の例を比べてみてください。
松下幸之助さんの口ぐせ「あなた、どう思う?」
いい企画がなかなかできないとき。
△残念な人
「何かいい考えはないですか?」「他にないですか?」とまわりの人に聞く。その結果、ほとんど場合、「別に」「ないね」という答えが返ってくる。
◎成功する人
まず自分で考える。そのうちのいくつかを人に尋ねてみる。
「いまこんなの考えているですけれど、どう思いますか?」「こんなのあったらいいと思うんですけど、できないでしょうか?」
まわりの人の応答をみて、その企画を修正し、アイディアを練っていく。
「何かない?」「他にない?」と求める人は、自分で考える前に最初から人に頼っています。
本当に知恵のある人は、自分の考えをもったうえで、人の意見を聞きます。
経営の神様と言われた松下幸之助氏がそうでした。
松下さんの口ぐせは、「あなた、どう思う?」でした。
人の意見を尊重し、その通りにしなくても、参考にしました。
そして、多くの人の知恵を集めて、成功したのです。
人の知恵から学ぶ
あなたも、人の知恵を学びながら、成功を積み重ねていきましょう。
ただし、大切なことは、人に意見を尋ねる前に、自分で考えることです。
自分で考えもしないのに、「何かいいアイディアないですか?」では、ダメです。
よほど親しい人でなければ、飛び切りいいアイディアを教えてくれません。
いいアイディアがほしいなら、人に尋ねる前に、自分で考えて企画をつくるのです。
そして、それをどう思うか聞いてみるのです。
たとえば、自分で考えて、Aという企画とBという企画をつくったとします。
実行するには、自分ではAがベストだと思うが、他の人はどう思うか、立場の違う人に聞いてみます。
「女性の立場からどう思われますか」「子供をもつ親の立場からどう思われますか」と尋ねてみるのです。
ある人は、「AもBもダメ、Cがいい」と教えてくれるかもしれません。
尋ねて得られた意見はどれも貴重です。
でも、最終的に判断をするのは、あなたです。
やはりAにしてもいいし、Aを改良してウルトラAをつくってもいいのです。
人の意見を尊重すると、いいアイディアが生まれる。