いい話

苦境のカーネギーを救った、たった1つの言葉

いま、仕事やストレスで悩んでいる、苦しんでいる人にお届けします。

苦しんでいるときに、ある言葉に救われ、その後成功した人の話です。

実は、だいぶ前に本で読んで記憶していた話です。

その本が何であったのか、だいぶ探したのですが、いまだ出典が不明です。

いくぶん脚色してお伝えします。

苦境のときに出会った言葉

彼は行き詰っていました。

仕事は何をやってもうまくいきません。

その日も営業に回り、セールスの契約が思うように取れずにホテルに戻ると、疲れがドッと押しかぶさってくるようでした。

この数ヶ月間、自信を失い、ストレスが溜まっていました。

苦悩と頭痛にも悩まされていました。

働くのが辛く、何のために生きているのか、分からなくなっていました。

「この窓から飛び降りたら楽になれる」

そう考えて、そっと窓を開けると、隣接したビルのネオン看板の一部が目に飛び込んできました。

その看板の文字を見て、彼は天啓に打たれたように感じました。

そして、再びやり直す勇気を得たのです。

彼の心を奮い立たせたものは、たった1つの言葉です。

「Ⅰ CAN」(私はできる)

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自分の中で繰り返される

この言葉が彼の心でこだまするように繰り返されました。

自分には、できる。

まだ、できることがある。

まだまだ、できる。

私はできる。私はできる。私はできる。できる。・・・

心のなかで彼は勇気と希望が湧き上がるのを感じました。

こうして、彼は自殺を思いとどまり、再びチャレンジすることを決意したのです。

以来、彼は、自分が苦しいとき、辛いときに、「Ⅰ CAN」という言葉を何度も繰り返すようになりました。

その後、彼の仕事は次第にうまくいくようになっていきました。

次々と新しい事業や出版を成功させていくようになりました。

彼とは、世界的なベストセラー『道は開ける』『人を動かす』の著者である、若き日のデール・カーネギーです。

ちなみに、彼があのホテルの窓から見たものは、「AMERICAN」という文字の一部でした。

幸いその安ホテルの窓を開けたときのカーネギーの目には、「ICAN」という部分しか見えなかったのです。

求めると出会える

人は生きるのが苦しいとき、辛いとき、何かを探し求めます。

それが何か、自分で分からなくとも、自分の現状を変えてくれる何かを求めています。

カーネギーも、たぶん現状に苦しみ悩み、無意識にずっと自分の人生を変えうるものを探し求めていたのです。

だから、出会えました。

彼の人生を変える言葉に……。

他の人にとっては、何でもない言葉なのに……。

彼に必要だった言葉を……。

求めるなら、人は与えられます。

探すなら、人は見出します。

あなたも、きっと自分を奮い立たせる言葉に出会えるのです。

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